インタビュー

公開日：2016/2/24

2016年3月9日(水)に後楽園ホールで行われます「REBELS.41」にてユセフ‘スーパーセイン’シャイク選手と対戦いたします、T-98選手のインタビューを公開させていただきます。

「初めてのVSオランダだけど、フィジカルでどれだけ勝負できるのか楽しみ」

聞き手：布施鋼治


──　対抗戦の中では唯一ムエタイルールでの闘いに挑むことになりました。

T-98　いつも自分が闘っているルールに合わせてもらった感じです。ただ、今回は5Rではなく、3Rということで試合の組み立てはちょっと変わってくると思います。ちょっと早めにギアを上げないといけなくなるでしょう。

──　3R制と5R制では試合の組み立ては大きく異なる？

T-98　そうですね。これはあくまでイメージにすぎないけど、ユセフ‘スーパーセイン’シャイクは3Rの方が得意だと思う。爆発力もあると思うので、最初からテンションをあげて臨まなければ向こうの勢いに呑まれてしまうでしょう。

──　過去に欧米人と闘った経験は？

T-98　過去にラジャダムナンスタジアムでフランス人と闘ったことが二度あります。

──　オランダ人との対戦は今回が初めてになるわけですね。ユセフの印象は？

T-98　相手が変更になったので、まだ試合映像は見ていないのでなんともいえない感じですね。イメージとしてはパンチ、ロー、飛びヒザみたいな感じのコンビネーションを使っている感じがしますね。全体的に体ごとの勢いがすごいというか、ムエタイとはまた違った強さを感じますね。

──　上背とか気になる？

T-98　身長183cm聞きました。まあ気にすることはないですね。やりづらくもないし、身長差を意識することもない。

──　フィジカルの強さにも対抗する？

T-98　もちろん向こうも強いと思うけど、全然いけると思いますよ。70kgのオランダ人とフィジカルでどれだけ勝負できるのか。逆に楽しみです。

──　頼もしいですね。過去に参考にしたり、憧れたオランダの選手はいますか？

T-98　いないですね。僕の場合、ターゲットはタイ人なので。一番憧れているのはトンチャイです。

──　お～っ、往年の名選手ですね。

T-98　典型的なムエカオ（ヒザ蹴りを主体に攻めるタイプ）で、パンチとローの攻めも得意とする選手です。個人的にはケンレン（体が頑丈なタイプ）が好きなんですよ。

──　ケンレンといえば、昨年国内70kgケンレン最強決定戦というべきTOMOYUKIとの一戦をKOで制して、評価をさらに高めました。

T-98　ありがとうございます。向こうはずっと70kgでやっている選手でしたからね。とくにこれという作戦を立てるわけでもなく、TOMOYUKI選手に普通に実力で勝ったことはかなりの自信になりました。

──　その2カ月前、当時も今もラジャダムナンスタジアムのスーパーウェルター級王者であるアウナンを5R判定で下してWPMF世界ミドル級王者になったことは？

T-98　あの一戦も自信になりました。ラジャの王者に勝ったというのが大きかった。ただ、アウナンには勝ったけど、TOMOYUKI選手に負けたら全てが台なしになってしまうじゃないですか。なので、TOMOYUKI選手に勝った時の方が安心しましたね。

──　だったら、2015年はいい感じで締めくくることができた？

T-98　負けた２試合（VSゴンナパー、VS坂本優起）も負けたことがプラスになっていると思う。だからこそ後半に3連勝を飾ることができたんのでしょう。

──　昨年後半の勢いのまま今年も突っ走ってください。選ばれた4名の日本代表の中で秀でていると思う点は？

T-98　繰り返しになっちゃうけど、頑丈さです。ただ、頑丈なだけではダメ。頑丈さと賢さのバランスをとりながら闘いたい。賢さだけに走りすぎてもみっともない試合になってしまうと思うので、そのさじ加減は本当に難しいんですけどね。

○プロフィール
T-98 所　　属：クロスポイント吉祥寺
生年月日：1985年6月28日（30歳）
出　　身：東京都西東京市出身
身　　長：175cm
タイトル：REBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王者、INNOVTIONスーパーウェルター級暫定王者、WPMF世界ミドル級王者
通算戦績：43戦28勝（14KO）12敗3分