アブデルムニン・ムーヤー選手 インタビュー公開!
インタビュー
公開日:2016/2/22
2016年3月9日(水)に後楽園ホールで行われます「REBELS.41」にて、寒川直喜選手と対戦いたします、アブデルムニン・ムーヤー選手のインタビューを公開させていただきます。
レベルスとオランダのオトマニジムが3月9日に対抗戦を行う。オランダからの参戦選手たちは全員が未来日若手Aクラス選手ばかりである。ミドル級で寒川直喜と対戦するのがアブデルムニン・ムーヤーである。ムーヤーに意気込みを訊いた。
聞き手:遠藤文康
―― キックを始めたきっかけは?
ムーヤー 僕は中学生になって13歳で空手を始めました。空手を続けていたある日のことですが友達に借りたDVDでK-1を知りました。そこにはオランダの選手たちがたくさん日本で活躍していました。空手の世界で顔面攻撃は許されていません。K-1のリングでは選手たちが倒し合いの戦いをしていました。その姿を見て僕の気持ちは急激にキックに傾きました。倒し合いの世界に惹かれたのです。自分が本当にやりたいことがここにあると思いました。居ても立ってもいられなくなり近所にあったムシドジムへ入門してキックを始めました。キックを始めたきっかけはK-1の影響ということですね。
―― 寒川選手のことは何か知っていましたか?
ムーヤー 知りませんでした。でもネットで調べたらすぐに分かりました(笑)ベテランですよね。K-1に参戦した日本人選手の一人ですよね。キャリア豊富なベテランですよね。映像を見る限りでは失礼ですが正直に言って強いという印象は受けませんでした。でも経験豊富なので負けない試合運びをするのは上手だろうと思います。
―― なるほど。で、実際どのような試合をしますか?
ムーヤー KOですね。キックはKO勝負ですよ。勝っても負けてもKOです。倒し合いです。もし寒川選手が負けない試合をするようなら僕は圧力をかけて追い込んでKOします。細かい戦略はオトマニ会長とムシド会長が分析しています。方向性が出ていると思います。僕は両方のジムで練習しています。グループ練習とフリートレーニングはオトマニジムで行い個別のミット打ちはムシド会長にやってもらっています。チームで行くので仲間が集まってやっています。みんなの目的が同じなので気持ちの面でやり易いですよ。
―― ですが先月のスポーツマニで99%の勝ち試合を落としてしまいました。
ムーヤー 戦いですからああいうこともあります。だから面白いです。僕はあれでまた一歩深く学びました。終わりまで油断してはならないのだと。悔しかったです。同じ過ちは二度と繰り返さないぞと深く決意しました。決意を新たにした時に今回のオファーが舞い込んできました。夢かと思いましたね。僕にとって偶然とは思えませんでした。自分で言うのも何ですが今の僕は怖いと思います。その最初の相手が寒川選手です。きっちりと勝ちに行きます。
―― 今回の対抗戦という企画はどうですか?
ムーヤー 昨年ハミシャから日本での対抗戦を聞いたときは羨ましく思いましたよ。チームで日本遠征。いいですよねえ。行ければなあと思いましたよ。でも僕のウエイトは75kgですし縁が無いなあと思いました。そしたら突然1月末に75kgでオファーが来て、奇跡かと思いましたよ。相手は日本では有名選手だし。このチャンスを僕は絶対に活かしたい。絶対にものにしたい。だからKOで倒したい。これは最高の企画だと思います。レベルスのオーガナイザーのセンスがいい。感謝します。今は朝夕ビッシリ練習しています。寒川戦だけに日常の全てを集中しています。
―― その寒川選手に何か一言。
ムーヤー 何もありません。リング上で、お互いの体で話し合いましょう。
○プロフィール
アブデルムニン・ムーヤー
所 属:オトマニジム
生 年 月 日 :1993年8月27日生まれ(22歳)
出 身:モロッコ
身 長:188cm
ニックネーム:ゴールデン・ボーイ
戦 績:46戦42勝3敗1分3KO