ピエトロ・ドウリャ選手 インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2016/5/18

2016年6月1日(水)に後楽園ホールで行われます「REBELS.43」にて、裕樹選手と対戦いたします、ピエトロ・ドウリャ選手のインタビューを公開させていただきます。

6月1日に行われるREBELS.43。オランダからオトマニ軍が再び来襲する。裕樹と対戦するヒゲの怪人ピエトロ・ドウリャに近況を訊いた。

聞き手:遠藤文康


―― 日本初遠征の試合はどうでした?

ドウリャ 正直に言って満足していません。いい訳じみたことは言いたくないですが計量後に突発的な体調不良に陥って倒れてしまいました。何が原因なのか分からず悪寒で震えました。そのまま翌日の試合まで不調から脱出できず本番の試合では集中できなかったことが悔やまれます。素晴らしい観客と時間でしたしREBELSはプロそのもので私のこれまでのキックキャリアでこれほど完成された大会経験は初めてです。こんな大会に出られて本当に良かったです。おそらくオーバーワーク気味だったか、日本到着後に気持ちが無意識でかなりナーバスになっていたとか、それら要因で不調に陥り、試合は慎重になりすぎてしまいました。もっと行けたのにと思うと悔やまれます。あくまでも僕自身のコンディションの問題で不可思さんには関係ありません。むしろ不可思さんには失礼をしてしまったと反省しています。本来の自分を見せられるチャンスをもう一度与えて欲しいと思っていましたので今回の試合は本当に嬉しいです。

―― 戦ってみての不可思選手の印象は?

ドウリャ バランスのいい選手だと思いました。計量後のプレスミーティングで彼は色々と話していたようで私を2RまでにKOすると宣言していました。私は個人的にそういう態度やモチベーションを上げるという意味でのビッグマウスなどはファイターとして大切なことだと分かっています。私も個人トレーナー業としていて選手にどんどんけしかけることもありますから。リング上で2Rが終わったときに不可思さんは僕に対して少し敬意を込めた顔つきになっていたように感じました。プレスでの予告通りにはならなかったわけですしね。

―― 次の相手の裕樹選手は知っていましたか?

ドウリャ 知りませんでしたが一試合だけ彼の映像をチェックしました。アクティブでいい選手ですよね。私同様に足が強い。蹴り好きどうしでいい感じになりそうです。私はムエタイが好きです。裕樹選手は魅力的でバランスがいい。キック選手にとって大切なのはバランスです。オランダでもタイでも強い選手はみんなバランスがいい。裕樹選手とは噛み合ういい試合になると思いますね。

―― 裕樹選手はREBELSではなくRISEという団体の王者です。

ドウリャ ほお、そりゃすごい。不可思さんはREBELSのトップ選手で今回はRISEの王者ですか。いい試合を組んでいただいて光栄です。対戦相手は誰でもOKです。

―― 再びの体調不良とかは?

ドウリャ それはないです。最高の調整で臨みます。しっかりした練習と穏やかな休息と良い栄養補給の三つが準備の基本です。練習にのめりこみ過ぎて逆に休息が上手くできないことがあります。きちんと休息することで体はリカバリーするものです。時々かなりやる気満々の選手を見かけますがモチベーションが上がり過ぎです。練習と休息と栄養は考えて行わなければなりません。私にとって初めての日本での試合だった3月9日のREBELSからのキャリアは新たな自分の人生財産だと思っています。何かの弾みで体調不良を起しましたが今回はそのようなことが無いようじっくり調整しています。日本までの移動時間やホテルや会場の雰囲気とか前回でしっかり体験できました。大丈夫です。

―― どんな試合になるでしょう?

ドウリャ 一般的に体調が良ければ戦争になり体調が良くなければチェスになるのが試合です。間違いなく万全の調整で行きますから裕樹選手との試合は戦争になるでしょう。私は基本的に5Rマッチが好きです。3Rマッチはガーッとやりあって終わる感じですが、それはそれで今のキック界に定着したので仕方ないですね。

―― ところで初訪問の日本で驚いたこととか?

ドウリャ 人々が親切で丁寧でしたね。故郷に帰ってきた感じがしました。アムステルダムは時々ジャングルみたいですが日本は実家に帰ったようで気持ちが良かったです。そうそう、試合後に不可思さんがわざわざ声をかけてくれました。私の蹴りと気持ちが強いことを持ち上げてくれました。試合後にそういう関係になれて嬉しかったです。二度目の日本はもっとリラックスしてやれます。

―― REBELSについては?

ドウリャ すべて完璧でした。山口会長筆頭に運営スタッフやビザ関係を用意してくれた女性スタッフ。控え室でテーピングを手伝ってくれたセコンドの日暮さん(池袋BLUE DOG GYMの良太郎選手)。みんな素晴らしかった。いい経験でした。ありがとうございます。

―― 裕樹選手に何かメッセージとか?

ドウリャ 激しい闘いにしましょう。僕らはマーシャル・アーツをするマーシャル・アーティストです。格闘アーティストとして観衆を魅了する試合をしましょう。

○プロフィール
ピエトロ・ドウリャ
所  属:オトマニジム
生年月日:1986年10月26日生まれ(29歳)
出  身:パラマリボ
身  長:170cm
タイトル:WMTA63.5kg欧州王者2014年、2014年63.5kg A1トーナメント覇者(32名トーナメント)
戦  績:15戦10勝4敗1分5KO

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