小笠原瑛作選手 インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2016/5/23

2016年6月1日(水)に後楽園ホールで行われます「REBELS.43」にて内藤大樹選手と対戦いたします、小笠原瑛作選手のインタビューを公開させていただきます。

「内藤選手とは同い年で同じ大学3年生。同世代として燃えるものがあります」

聞き手:布施鋼治


── シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者である内藤大樹選手との大一番が決定しました。

瑛作 2年くらい前、シュートボクシングを観に行った時に伏見選手と闘っている試合を観てやりたいなと思っていたんですよ。

── どのへんがいいと思った?

瑛作 応援がすごかったので、コイツに勝ったら美味しいなと思いました。内藤選手はどちらかといえば正当派じゃないですか。そういう意味でやりやすいとも思いました。自分の闘いができると思った。父親にも「内藤はいい選手だよ」という話をしていたら、実際に闘うことになりました。

── それからお互いチャンピオンになりましたからね。

瑛作 そうですね。その頃は内藤選手もチャンピオンではなかったし、僕も倒せない選手だったので(微笑)。

── 内藤選手とは結構共通項がありますよ。向こうも兄弟で格闘技をやっています。

瑛作 勝ったら兄弟が出てくるかもしれないですね。そういえば、俺は同い年の選手とはやったことがないんですよ。

── そう、同い年なんですよね。

瑛作 タメなんですよ。20歳で向こうも大学3年生。2年前に初めて見た時もパンフのプロフィールを観て、「あっ、コイツ、俺と同い年じゃん」というのもあったんですよ。今まで年上とやることが多かったので、燃えるものがある。

── 実兄の裕典選手は内藤選手と闘っています。何かアドバイスは?

瑛作 パンチは速くて、ノーモーションで飛んでくるけど、ローキックはそんなに重くないと言っていましたね。練習も黙々とやりそうなタイプに見えますよね。それがファイトスタイルにも出ているような気がします。

── 客観的に観て内藤選手の長所は?

瑛作 立ち技格闘技の教科書に載ることができるような選手だと思いますね。パンチも蹴りもヒザもオールマイティにできる。教科書通りといったらアレですけど、お手本としてブレがない感じがします。

── 欠点はない?

瑛作 逆にいうと教科書通りすぎるからやりやすい。BLADEの工藤政英戦はフックで倒したけど、それ以外はきれいに闘う印象がありますね。そういう意味では崩しやすい。(ボクシングトレーナーの)髙橋ナオトさんもそう言っていましたね。

── 戦略はバッチリ?

瑛作 結構イメージはできていますね。ひとつコレだなというのがある。

── この一戦はRISEバンタム級次期挑戦者決定トーナメント準決勝として行なわれるため、RISEルールで行なわれます。

瑛作 RISEルールで闘うのは初めてです。ヒザは掴んで一回だけ。REBELSルールとの違いはそれくらいですよね。

── ハイ。両手で掴んでの攻撃は一発のみ有効です。

瑛作 最近は組みの展開もあまりないと思うので、そんなに気にはならないですね。昔はパンチへの恐怖心が芽生えた時期もあった。その時は首相撲に逃げて、パンチでは闘えなかった。でも、最近はパンチにも自信がついてきたので。

── 今回はどのへんに注目してほしい?

瑛作 今までとは闘い方を変えます(キッパリ)。最近は倒すファイトスタイルが小笠原瑛作だと思われているかもしれないけど、いまはそれだけじゃない。それ以外の武器もたくさん持っている。それを最大限に使いたい。もちろん倒しに行くチャンスがあれば倒しに行くし、そこも強いことは十分にわかっている。今回はRISEルールだけど、自分のベースはムエタイにある。そこに髙橋さんも来ていただいて、パンチも磨かれている。ウーさんは相変わらずムエタイの最高のトレーナーなので、いまのチームに全面の信頼を置いています。

── 内藤に勝てば、世間は那須川天心戦の実現を期待するでしょうね。

瑛作 僕はそこしか考えていない。内藤選手も(もう一方のブロックを勝ち上がっている)村越選手も一度那須川選手に倒されているわけじゃないですか。そうしたら(無傷で)闘えるのは俺しかいない。これが実現しないと、格闘技界は盛り上がらないでしょう。みんな期待していると思うので、まずは内藤選手を倒すことに集中したい。

── 今回の契約ウエートである55kgは?

瑛作 もちろん大丈夫だと思います。自分も階級を上げてきているし、パワーもスピードもほしいので。体重があれば有利なのかといえばそうではないですから。

── REBELS.41で実現した大野貴志戦の契約体重は?

瑛作 54kgでした。大野選手は55kg級の王者ですよね。去年はBLADEで岡田有晃選手ともこの体重で闘っています。しかもその頃と比べたら、自分の体も変わってきている。倒せるパンチはタイミングも重要。いくらパワーや体重があっても、倒せるパンチを出せるとは限らない。

── 経験者の実感として54kg級と55kg級は違う?

瑛作 1kgでもだいぶ違う。闘っていて、その実感はあります。スピードは55kg級で闘う方が落ちると思う。

── 55kg級で闘うのは2回目ということになりますね。

瑛作 岡田戦以来、2回目です。みんなそうだと思うけど、俺は減量がすごく嫌い。減量に意識を持っていかれるなら、減量が楽な時の方が動きはいい。だから1~2kgの差だったら変わらないんじゃないかという思いもあるんですよ。

── 55kg級での自分のポジションは?

瑛作 どうなんですかね。その答えは今回の試合でわかるんじゃないですか。下の階級でしかやっていないので、お客さんも「瑛作はどうなんだろう?」という疑問もあるでしょう。でも、今回内藤選手を倒せば、自分のポジションは完全にNo.2というのがわかるんじゃないですかね。

── ちょっと前までは瑛作選手が最年少であることが多かったと思うけど、いつの間にか自分より下の選手が出てきた。複雑な思いもあるのでは?

瑛作 本当に複雑ですね(微笑)。ただ、ある意味、みんなジュニア世代なんですよね。大雅選手もそうですよね。みんな子供の時からやっているので強いというのはあると思います。

○プロフィール
小笠原瑛作
所  属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年9月11日生まれ(20歳)
出  身:東京都
身  長:168cm
タイトル:REBELS52.5kg級王者
通算戦績:22戦20勝(6KO)2敗

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