鈴木博昭選手 インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2016/7/29

2016年8月7日(日)に大田区総合体育館で行われます「REBELS.45」にて健太選手と対戦いたします、鈴木博昭選手のインタビューを公開させていただきます。

「闘う前なのでなんともいえないですけど、健太選手にシンパシーは感じています(笑)」

聞き手:布施鋼治



── 前回がRISE参戦(3月26日、VS裕樹)なので、アウェーでの試合が続きます。

鈴木 もちろん自分のところ(シュートボクシング)を盛り上げることも大事だけど、自分のテリトリーでしか闘えない男というのは個人的に好きではない。どこに行ってもどこのルールでも、それこそ海外でも闘えるというのが理想の格闘家だと思っているんですよ。

── ここ数年、試合によって出来不出来が激しいですよね?

鈴木 ハイ、それは自分でもよくわかっています(苦笑)。正直、2013年と2014年のトーナメントに目掛けてずっとやってきました。そこで優勝するためにはその日で選手生命が終わっても構わないくらいの気持ちでね。普通じゃないくらいテンション上げていた。その結果(どちらも)優勝できて、それからどこを目指したらいいのか(わからなくなってしまった)。だからといって引退するわけではなく、闘い続けはするんですけど、ちょっと迷走している部分はありましたね。

── そうした中、今回はナルシスト対決が組まれました。モチベーションはMAXまで上がっているのでは?

鈴木 ハイ、ダダ上がりです(微笑)。本当に予想もしていなかったマッチメークだったので、オファーをいただいた時には「ああ、そこ組まれるんだ」という感じでしたね。

── 健太選手の目立ち方は気になっていた?

鈴木 ポージング自体はとくにどうこうというのはないけど、全力でやっているじゃないですか。自分も計量の時は(ポージングが)最高の見せ場だと思うし、楽しみのひとつでもある。いま自分が作れる最高の体だよと見せびらかしているわけですから。

── 専門家から見て健太選手の筋肉の付き具合は?

鈴木 ファイトスタイルにも通じていると思うけど、基本的にバランスがいい。どこか突出しているのではなく、バランスよく筋肉がついているという印象ですね。

── 自分の筋肉の付き方とは異なる?

鈴木 さすがに格闘技をやっているのでウエートトレでムチムチにつけることもないんですけど。そんなにウエートもやらないし。僕はオンリーワンを目指しているので。

── ウエートトレはやらない?

鈴木 懸垂とかはやるけど、やらないですね。

── 負荷は自重だけ?

鈴木 あとは(パートナーの)人を持ち上げたり、よく「すごくウエートトレをやっているでしょ?」と言われるけど、本当にそんなにやっていないんですよ。

── 意外な話です。

鈴木 あとは妄想力。「○△になりたい」と妄想しながら、そこに向かってトレーニングを続ける。脳内麻薬みたいなものですけど、自分的には妄想力を一番使っていると思いますね。

── 具体的に憧れた選手は誰?

鈴木 そうですね。小学校の時にテレビでやっていたK-1グランプリ。その時にアンディ・フグ選手やフランシスコ・フィリオ選手の体を見て、「やっぱり強い男の体って、モリモリしていてカッコいいな」と思いました。強い体で闘う。男の子だから強い者に憧れるじゃないですか。いまはその延長ですよ。

── 健太選手の主戦場はNJKFなので、今回はお互い中立のリングで闘うということになります。

鈴木 僕は都合が悪かったりしても全然OK。むしろ逆境を力に変えたいと思っている。世の中なんてそもそも平等ではない。いかにそこを自分の力に変えていくか。その変えていくという過程が僕の人生の目標になっているんですよ。なので、どんとこい!ですよ。

── 過去に健太選手のようなタイプと闘った経験は?

鈴木 僕はどちらかといえば力のある外国人と闘う機会が多かったので、ああいうタイプと闘ったことはないですね。

── どんな試合を想定する?

鈴木 そこはいろいろ想定しているけど、今回は3分3Rで投げもない。まあ闘ってみなければわからないかな。さっきの話とリンクするけど、僕の好きな本にも「闘いとは不都合なものだ」と書いてありました。ネタ元を明かせば、グラップラー刃牙なんですけどね(微笑)。不都合な中で倒したり勝ったりするからこそ価値がある。

── 客観的に見て健太選手より上回っていると思う部分は?

鈴木 そこもやってみないとわからないですね。試合前に「すごく強そう」と思った相手でも実際に向かい合ったら「あれ?」という時もあれば、その逆もある。健太選手は見た目のわりに堅実でキッチリと返してくるタイプ。実績もたくさんあるので、そこに向かっていくのは楽しいですね。

── 具体的な攻略法は?

鈴木 一通り、頭をはりめぐらしています。ハマったらハマッたでいいし、ハマらなかったらハマらなかったで構わない。勝ちに行くのは当たり前ですけど、展開も楽しみたい。一気に呑み込めるなら呑み込みたいし、バチバチになってもいい。

── 今回も会見ではポージング対決が実現しました。試合が終わったら、友達になれそう?

鈴木 闘う前なのでなんともいえないけど、まあシンパシーは感じています(微笑)。

○プロフィール
鈴木博昭
所  属:ストライキングジムAres
生年月日:1984年12月6日生まれ(31歳)
出  身:愛知県豊橋市
身  長:167cm
タイトル:SB世界スーパーライト級 王者
通算戦績:41戦33勝(10KO)8敗

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