那須川天心選手 インタビュー公開!
インタビュー
公開日:2016/7/31
2016年8月7日(日)に大田区総合体育館で行われます「REBELS.45」にてLin Bin選手と対戦いたします、那須川天心選手のインタビューを公開させていただきます。
「中国の関係者の目に止まって、世界でも試合をしてみたい。」
聞き手:布施鋼治
── いま、TARGETで武者修行中のイ・ソンヒョンと一緒に練習する機会が多いと聞きました。
那須川 いい練習になっています。トップレベルの選手なので、圧力もそうだけど、結構デカいじゃないですか。なのに、スピードも技術もある。学ぶところはたくさんある。僕にないコンビネーションもたくさん持っているので、吸収するように努めています。直接聞いたりはあまりしないけど、一緒に練習しながら自分で「なるほどこういうふうにやるのか」と納得している。
── もう学校の方は夏休みに入っていると思うけど、夏は好き?
那須川 季節の中では一番好きですね。夏は虫が採れるじゃないですか。
── 昆虫採集好き?
那須川 かぶと虫とか何でも好き。家の近所でもセミは採れます。かぶと虫やクワガタは野田にあるおばあちゃんのところで採ります。
── ただ、残念なことに8月7日までは練習三昧?
那須川 そうなんですよ。もう練習だけですね。試合が終わったら、ちょっとだけ休もうかと思っています。それまで夏休みらしい夏休みはなしです。
── 8月7日のリン・ビン戦で今年5戦目。このペースは?
那須川 いいペースだと思いますね。全然多くない。さすがに2週連続で試合をした時は大変だったけど、いい感じだと思います。これからは月イチくらいのペースでやっていきたい。
── このところ国際戦が続きます。しかも、ここ2戦は強い外国人選手との試合が続きました。
那須川 僕がやる外国人選手はみな強いけど、この間はキッチリ倒せた(5月29日 VSタリック・トッツ 2RKO勝ち)ので、練習の成果が出ているのかなと思いますね。
── VS日本人とは違う?
那須川 闘い方を変えなきゃダメですね。VS外国人になると、フィジカル、パワー、瞬発力が重要になってくる。技術に関していえば日本人の方があるかなと思いますけど、ほかの面では外国人の方が勝っているのかなと思います。やっぱりパワーでは勝てない。でも、それ以外のところ──スピード、瞬発力、技術面で勝っていれば、試合でも勝てる。
── 瞬発力で思い出したけど、去年BLADEに出た時の公開練習の映像が中国でも話題になっているという話を聞きました。
那須川 そうなんですか!あれはパフォーマンスでしかないんですけどね。一流選手だったら、誰でもできるでしょう。実はあれ以上のこともやっているけど、見た目が地味なんですよね。
── 今度ぜひ拝見させてください。ところで、中国に行ったことは?
那須川 ないです。海外はタイしかない。
── 中国のイメージは?
那須川 なんか人が多そうな。格闘技のイメージはもうフィジカルで来るみたいな。でも、最近中国の格闘技は盛り上がっているじゃないですか。実際試合を見ると技術もスピードもあるし、メンタルも強い。
── リン・ビンの試合映像は?
那須川 試合だけは見させてもらいました。どんどんどんどん前に出てくるタイプですね。ただ、僕はガチャガチャやってくるタイプは得意なので、出てきたところでうまく合わせたい。どんどん大きいパンチを振ってくるので、相手が前に出てくるなら僕も自分から前に行こうかなという思いもあります。
── 面白い試合になりそう?
那須川 そうですね。僕が一方的に倒して終わるのかなと思いますけど。
── Kunlun Fight側も那須川選手には大きな興味を抱いているようです。それはプレッシャーにならない?
那須川 プレッシャーは感じたことがないので大丈夫です。期待されている分、いい試合をしようと思いますね。中国の関係者の目に止まって、世界でも試合をしてみたい。
── Kunlun Fightは世界の国々の80%をカバーして放送していると聞きます。
那須川 Kunlun Fightに出ることは自分を売る大きなチャンスだと思います。
── とりあえずアジアのスターを目指す?
那須川 う~ん、そういうのは全然考えていないですけど、どこのスターというよりは選手として一番注目される存在になりたい。
── どんなふうにして勝つ?
那須川 大会で一番盛り上がる試合をします。一番軽い階級だけど、一番大きなインパクトを残したい。
── プロモーションで中国に招聘されて辛い料理を出されたら?
那須川 あっ、それはちょっと無理ですね。ボディを叩かれるのは全然平気だけど、辛い料理は苦手なんですよ(照れ笑い)。
○プロフィール
那須川天心
所 属:TARGET
生年月日:1998年8月18日生まれ(17歳)
出 身:千葉県
身 長:165cm
タイトル:第6代RISEバンタム級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者、BLADE FC JAPAN CUP 2015 -55kgトーナメント優勝
通算戦績:14戦14勝(11KO)