梅野源治選手 インタビュー公開!
インタビュー
公開日:2016/10/16
2016年10月23日(日)にディファ有明で行われます「REBELS.46」にてヨードレックペット・オー.ピティサック選手と対戦いたします、梅野源治選手のインタビューを公開させていただきます。
「自分を信じきって絶対に獲る」
―― 今回のタイトルマッチに向け、初めて決起集会を開催したと聞きました。
梅野 ハイ。試合前の選手や都合が悪かった会長は呼べなかったんですけど、よりチームの仲が深まればと思ってやりました。最近僕は(タイ人のウワン)トレーナーと仲が良くなかったんですよ。意見が合わないので、ウワンの言うことをきかなかった。なので、僕が下がっていた試合もあったと思う。いつもだったらパンチでガンガン言ってミドルも蹴っていたと思うんですけどね。ウワンが「こういうふうに」と指示しても、僕は「いや、僕はこういうふうにしたい」という感じだった。それで結果もなかなかついてこなかった。いまはウワンの指示に対しては全て「ハイ」と従うようにしています。(ウワンとのよりを戻した)9月のキース・マクラクラン戦からは昔のスタイルに戻してガンガン行っていたと思います。
── 王者ヨードレックペットは昨年12月にラジャダムナンスタジアム設立記念興行で闘った相手です(梅野の3RKO負け)。
梅野 2回目なので、同じ相手には負けられない。その思いが一番強いですかね。去年は(ヨードレクペットの)ヒジで初めて記憶を飛ばされ、やられ方も結構壮絶だった。KOでやられたんだからKOでやり返したい。
── 手の内はわかっていますよね。
梅野 一回やっているので、全部わかります。(言葉として)それはいえないけど、全部わかる。タイ人が僕に何をやってくるのか。相手のスタイルと身長を見れば、だいたいわかる。
── ヨードレックペットより自分が優れていると思う点は?
梅野 単純にリーチが長いし、一発一発のスピードも僕の方が早い。あとは一発一発のキレですかね。ヨードレックペットはドンドンドンと重い攻撃を打ってくるけど、キレがあるわけではない。スタミナも負けていない。
── 去年11月からヨードレックペットはチャンピオンの座に居座り続けています。
梅野 そうですね。この間ムアンタイには負けたけど、そのあとトップランカーにKOで勝っている。ゴーンサックにも勝っているし、強い選手に連戦連勝している。本当に旬なチャンピオンだと思いますね。
── 何ラウンドくらいに注目すればいい?
梅野 いつも僕は3R目からというんですけど、今回は1R目から行こうと思っています。1Rからガンガン行く。
── ムエタイのセオリーに関係なく、1Rから攻めて試合のセオリーを握りたい?
梅野 そうですね。そうやって相手のリズムを崩す。ただ、ステップを使ってリズムを崩すのではなく、ダメージを与えながら焦らせたい。一発一発強く当てて、ディフェンスもできて、多彩な蹴りもパンチもヒジも打てるムエタイを見せたい。
── 勝ったら、ムエタイでライト級最強の称号を手にすることができます。
梅野 いまムエタイはスーパーフェザー級とライト級が一番熱いはずなので、その階級で獲るのは意味がある。
── 気持ちのたかぶりは?
梅野 必要以上に怖いとか気持ちのたかぶりはないですね。今まで通り。自分を信じきって獲る。今回は獲るべくして獲る、いいタイミングだと思う。
── ところで、8月7日のヤスユキ戦でバッティングで負った目の負傷は大丈夫?
梅野 よく訊かれるんですけど、大丈夫です。あのあと1カ月くらいは目を動かすだけで痛かった。トレーナーもすごく心配していてマスで軽くパンチが目に当たっただけでも、「危ないから辞めろ」と止められました。あの時鼻も折れていたんですけど、医者から「全治何日」と宣言される前に、自分から試合はやりますからと宣言していました。
── 今年はすでに6戦目。ちょっとピッチが早いとは思いませんか?
梅野 1カ月半に1試合。それで僕はちょうどいいのかなと思っています。9月に闘って1日休んで、いや、結局休もうとした日もランニングをしていましたね。
── 老婆心ながら、それでちゃんと疲れが抜けるのか心配です。
梅野 でも、練習で足が重いなと思ったら上半身だけの運動をしてみたり、腕が重いなと思ったら蹴りの練習だけをしてみたり、うまく調整しているので、そこは問題ないかなと思います。どうしても疲れている時には休みますから。
── チャンピオンベルトを巻いている姿が夢に出てくることは?
梅野 いつもだったら、「やられるパターンだったらこれだな」とか想像しちゃうけど、今回はそういうネガティブなことは一切考えていない。とにかく勝つパターンだけを考えています。
── 12月にはKNOCKOUTへの参戦も控えています。気持ちは張りつめたまま?
梅野 これからどうなっていくのか、楽しみで仕方ない。引退したあとに「もう1試合くらいやっておけば良かった」とか「もう少し追い込んでいたらもう少し強くなっていたのかな」と言う人がいるじゃないですか。僕は終わってから後悔するのではなく、(現役中に)自分の満足する形でやっておきたい。だから練習がきついとも思わない。きつくても毎日こうやってジムに来ている日々を「あの時は青春だったな」と、どうせあとから思うでしょう。だからこそ今の日々を大事にしておきたいというのはありますね。
○プロフィール
梅野源治
所 属:PHOENIX
生年月日:1988年12月13日生まれ(27歳)
出 身:東京都江戸川区
身 長:180cm
通算戦績:45戦35勝(18KO)7敗3分