日菜太選手 インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2016/11/13

2016年11月30日(水)に後楽園ホールで行われます「REBELS.47」にて郷野聡寛選手と対戦いたします、日菜太選手のインタビューを公開させていただきます。



―― 先日は郷野選手とともに会見(10月22日・新宿フーターズ)に臨みました。

日菜太 もっと盛り上がってくれれば良かったと思ったけど、郷野選手が乗ってこなくて、ちょっとあれっという感じでした。

── 確かに会話のリズムはいまひとつ合っていなかったですね。

日菜太 そうなんですよ。それがちょっと残念でした。

── 本職はMMAの選手ですが、昨年は全部立ち技のルールで闘って、大きく勝ち越しています。

日菜太 中国でどのくらいのレベルの選手とやっているのかわからないけど、そういう話ですよね。いずれにせよ、アウェイの地で行なわれたトーナメントで優勝するというのは大したものですよ。

── その一方で気になる点もありますね。

日菜太 ウエートに関してヤバいという話じゃないですか(過去に4度計量オーバー)。そこですよね。僕は対戦相手がムチャクチャ重い体重で計量会場に現れたり、契約体重が直前に変更になったことが計3回もある。それはすごくイヤな思いとして残っているんですよ。

── 郷野対策は?

日菜太 対策という対策を立てての練習はしていないです。試合までにはもう少し試合映像を見ようと思います。この間電車の中でYoutubeにアップされていた郷野選手の試合映像を見たけど、あまりにも面白くなくて途中で観るのを辞めてしまいました。

── 中国の試合?日本の試合?

日菜太 どちらの試合もちょっこちょこっと見たんですけど、あまりにも同じような展開の試合が多かったんですよ。

── 郷野選手の試合はひらりひらりと相手の攻撃を交わしながら、どこかでポイントをとって勝つというイメージがあります。

日菜太 そうですね。国内のでは山本優弥さんとの一戦(2011年4月30日)を見たけど、ベチベチやっている間に試合が終わった感じでした。

── 郷野選手の得意技はディフェンス。あのダッキングやスウェーは気にならない?

日菜太 う~ん、蹴りがあってあれができるかどうか疑問ですね。僕の左ミドルに対してああいう避け方ができるのかな? 蹴りに対して頭をくぐって避けるとか結構危険だと思うんですよね。

── なるほど。

日菜太 最近はボクシングで闘っても自信があるので、全然打ち合っても勝てるんじゃないかと思っています。パンチだけで勝負してもいい。それくらいできないと、(自分より)上の連中には勝てないのかなって最近思うんですよね。ただ、秒殺してもあれなので、3Rしっかりかけてもう郷野選手に勝負を諦めさせるような終わり方をしたい。でも、判定勝ちだけは絶対に避けたい。

── 勝つだけだったら満足できない?

日菜太 ハイ。今回はちょっと色気を出してみようかなと思っています。イメージは昨年大晦日の宮田和幸戦です。あれくらい蹴りまくったらお客さんも面白いでしょう。

── 少なくとも70kg級だったら国内最強という自負はある?

日菜太 本当にそう思っています。佐藤嘉洋さんも引退してしまった。城戸選手と言われることも多々あるけど、何回やっても負ける気はしない。圧倒できると思う。

── 前回の大会から施行された新ルール(※攻めていると判断されたら、首を掴んだ状態でも連続攻撃が可能)に関しては?

日菜太 全く問題ないし、意識していない。仮にそういう攻防になったとしても、自分の方が有利な組み手をとる自信はあるので問題はないと思います。以前、KNOCK OUTから話をいただいた時も自分がパンチを入れたあとだったら有利だと思いましたからね。

── 去年はツイッターを通じて自ら立候補してRIZIN参戦を実現させました。

日菜太 ただ、RIZINに出ても思ったより反響はなかった。やっぱり世間は想像している以上に格闘技離れをしているんだと思いますね。悔しいですけど、もういまの子供たちはMAXを知らない。小学生や中学生は魔裟斗さんですら知らない。

── 時代はどんどん移り変わっていきますからね。ところで今年もRIZIN出場を狙う?

日菜太 ハイ。ただ、僕の良さが100%出るのはキックだと思う。3週間くらいの期間だけ練習をやってMMAに挑戦しても、お客さんは面白くないでしょう。それより地上波でキックボクシングを見せたいという思いが強い。その思いはほかの誰よりもあると思っています。

── 日菜太選手はK-1ワールドMAXで地上波に映る影響力を知っていますからね。

日菜太 気持ち的にはまだ22~23歳だけど、最近は自分が旧世代だと思うようになってきた。僕や健太選手や自演乙選手は旧世代でしょう。いまは新世代──クロスポイントだったら裕典と瑛作の小笠原兄弟や潘隆成も一緒に練習していて本当に強くなったと思います。でも、よくよく考えたら、自分がRISEでチャンピオンになったのも21~22歳だった。そのくらいの年の時には自分もそれなりの強さを持っていたんだなと思うけど、いつのまにか30歳になってしまったんだなぁって思いますね。そういえば、郷野選手もPRIDE武士道に出ていたじゃないですか。お互い地上波に映っていた格闘技イベントに参戦していた者として、ファンや新世代に何か伝えられるものがあると思うんですよね。

○プロフィール
日菜太
所  属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1986年8月26日生まれ(30歳)
出  身:神奈川県
身  長:181.5cm
通算戦績:57戦41勝(14KO)16敗



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