ピラオ・サンタナ選手 インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2017/6/1

2017年6月11日(日)に後楽園ホールで行われます「REBELS.51」にてスアレック・ルークカムイ選手と対戦いたします、ピラオ・サンタナ選手のインタビューを公開させていただきます。

── 日本は初めてですね?

サンタナ はい。やっと念願かなったという感じです。

── 今のお気持ちは?

サンタナ 3年ほど前に一度オファーがありました。万全な準備で臨んだのですがオランダの日本大使館へビザ申請に行くと予想外の申請不受理でびっくりしました。

―― 何が原因ですか?

サンタナ 僕が正式なオランダ在住者じゃなく旅行者状態での滞在だったからです。もちろんブラジル本国に戻って申請すれば何の問題もありませんが時間が押し迫っていて間に合いそうにありませんでした。それで残念ながら幻の日本行きとなってしまいました。

―― 今はもう大丈夫なのですか?

サンタナ 大丈夫です(笑顔)。正式にオランダのIDカードを取得しました。それにオランダ人女性と結婚して家庭を築いています。デルフト大学の文化スポーツ講師としての職も得ました。身分的にはまったく安定しています。

―― 3年前とはすっかり変わりましたね。

サンタナ はい。180度変わりました。正規オランダ在住者です。レベルスからのオファーは素晴らしいタイミングでした。喜んで受けました。レベルスからはビザ申請書類もすぐに届きました。オランダ日本大使館へ3年ぶりの申請訪問です。大使館のドアベルを鳴らした時はちょっと緊張しました(笑)。心の中で、今の俺は立場的に何の問題もない。ビザ申請は大丈夫に違いない、でも、本当に大丈夫かな?って(笑)。

―― 気持ちはよく分かります。他国に住む外国人は誰でも移民局や外事警察に行くときは同じような気持ちになるものです。物事がスムーズに行きますように、って。

サンタナ それそれ、それです。日本大使館の窓口の女性に必要書類を提出すると、数秒書類に目を通されて、『ビザは明日用意できますので明日以後ならいつでも取りに来てください』って。あっさり(笑)。3年前とは雲泥の差でした(笑)。たぶん窓口スタッフは3年前当時と同じ女性だったと思います。

―― 良かったですね。3年越しの初日本上陸です。

サンタナ ちょっとストーリーがあります。3年前はZONEという団体からのオファーでした。せっかくのオファーだったのに僕の問題が原因で行く事ができず迷惑をかけました。僕の代わりにオファーを受けて参戦したのがオトマニジムのイリアス・エナッシ選手でした。急オファーだったこともあってエナッシは森井選手に負けました。そのオトマニジムはレベルスに参戦するようになりエナッシ選手は昨年レベルスでライト級タイトルをゲットしていました。そしてです。今回のトーナメントに参戦予定だったオトマニジムのピエトロ・ドウリャ選手が負傷しそのチャンスが僕に巡ってきました。前回僕が行けなくてオトマニジムの選手が行き、今回オトマニジムの選手が行けなくて僕が行く。面白い因縁だなと思います(笑)。

―― 日本初遠征への気持ちは?

サンタナ 念願叶ったという感じです。選手なら世界中誰でも一人残らず日本行きが最大の夢です。日本は特別な国です。武道の国です。僕が格闘技に入りこむきっかけになったのはK-1とPRIDEでした。僕はキックとMMAの両方やっています。ボクシングもやっています。ボクシングは2戦2勝です。日本遠征は長年の夢でいよいよ実現します。僕にとっての日本は人生の更なるキャリアアップのための超重要なステップです。

―― ブラジル伝統武術カポエラの先生ですよね?

サンタナ はい。ブラジルでは3つのジムでカポエラのコーチをしていましたがキック技術を磨くためオランダに来ました。メジロでキックを学びながら同じくメジロで柔術コーチを担当しています。勤務先のデルフト工科大学ではスポーツ授業を担当しカポエラを教えています。カポエラのセミナー依頼があるときは喜んで普及に努めています。

―― 今回の試合への向けての調整は?

サンタナ レベルスからのオファーは2月初旬でした。オファーが早かったので(アンドレ)マナート会長と相談しながらしっかり調整できています。

―― 足技のカポエラ。手技のボクシング。そしてキックとMMA。全部やっていますね。

サンタナ (笑)そうです。それに付け加えれば57.5kg~63.5kgで僕は試合が可能です。だから軽中量階級でどんどん声をかけて欲しいです。

―― 今回の対戦相手がタイ人です。

サンタナ 彼の映像をいろいろとチェックしました。アグレッシブでタフですよね。負けん気が強いようですし。僕とはもの凄く噛み合うだろうなと思いました。対戦がとても楽しみです。

―― レベルスの会長が、『体型的にもファイトスタイル的にも組み合わせとして一番いいと思ってマッチメイクした』と言っていました。

サンタナ そうですか!期待に応える闘いをしますよ。

―― 日本の人たちに自分のどんな点を観て貰いたいですか?

サンタナ 激しい試合を楽しみにしてもらいたいです。それと、リング上の激しい僕とリング下の気さくな僕の両方を知って貰いたいです。ほれ、ブラジル人って楽しいことが好きですからね。

―― 日本の関係者へ何かひとことあれば。

サンタナ 今回はありがとうございます。全力でいい試合をします。期待してください。気がかりが一つあります。日本ではタトゥーがあるとサウナには入れないと噂で聞いたのですが本当でしょうか?僕はタトゥーがあるのですがコンディション調整でサウナが好きです。東京では入れるでしょうか?

―― おそらく入れるサウナもあると思います、たぶん。

サンタナ 日本遠征が楽しみで日々興奮が増しています(笑)

○プロフィール
ピラオ・サンタナ
所  属:オランダ/メジロジム
生年月日:1986年3月19日生まれ
出  身:サンパウロ
身  長:160cm
戦  績:MMA 15戦08勝06敗01ノーコンテスト
ボクシング 02戦02勝
キック戦績 08戦08勝



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