ピラオ・サンタナ公開練習・インタビュー

インタビュー

公開日:2020/2/27

取材・撮影 茂田浩司

 2月27日、東京・秋葉原のPHOENIXstudioにて、ピラオ・サンタナ(ブラジル)が公開練習をおこなった。
 サンタナは「REBELS.64」(2月29日、後楽園ホール)のメインイベントで、鈴木宙樹(すずき・ひろき)の持つREBELS-BLACK(ヒジなし)60kg級タイトルマッチに挑戦する。
 前日に来日したサンタナは、移動の疲れも見せず、帯同するルーカストレーナーのミットに力強いパンチやキックを打ち込んだ。身長160cmのサンタナに対して、王者の鈴木宙樹は175cm。15cmもの身長差やリーチの差を意識してなのか、長身のルーカストレーナーを相手に遠目からキックで牽制し、一気に踏み込んでパンチを打ち込む動きをメディアに披露。しっかりと体が絞れており、軽快な動きで好調さをアピール。適正階級の60kgで持ち前の強打を爆発させそうだ。
 ミット打ちを終えた後、メディアのインタビューに応じた。






  ――試合まであと2日、現在のコンディションはいかがでしょうか。
「この試合のためにとても良いコンディションを作ってきた。戦うための準備はしっかりと出来ているので、早く戦いたいね。試合当日は100%のコンディションでリングに上がるよ」

――対戦相手の鈴木宙樹選手の試合映像は見ましたか?
「イエス。何試合か見たよ。ヒロキはとても良い選手だ。印象としては『タフガイ』だね。だけど、私は彼に勝つための準備をしっかりとしてきたから問題はないよ」

――宙樹選手について、特に注意しているポイントはどこでしょう?
「うーん、いいヒザ蹴りを持っているよね。そこは十分に気をつけたいと思っている。あと、危険だと思うのは右のパンチ。ただ、一番警戒しているのはヒザだ」

――そのヒザと右のパンチに対して、どんな作戦を考えてきましたか?
ルーカストレーナー「ブラジリアンキックさ(笑)」
「(笑)もちろん、しっかりとした戦略を練ってきたよ。私はいつも試合には必ずしっかりとした戦略を持って戦うんだ。ただ、ここで詳しいことは明かすわけにはいかないな。ぜひ試合を楽しみにしてほしい(ニヤリ)」

――あなたはこれまでの日本の試合で豪快なパンチを見せてきましたね。今回の試合では、そのパンチでKOする自信はありますか?
「私を応援してくれる日本のファンは、ビッグパンチによるKOを期待しているだろうね(笑)。だけど、ヒロキはタフガイ、タフなファイターなんだ。だから、私は戦略通りに戦い、KOだろうが、判定だろうが、一番大事なことは勝って、REBELSのベルトを奪うことだと思っているよ」

――ルーカストレーナーは、今回の試合はどうなると思っていますか?
ルーカストレーナー「ヒロキはいい選手だと思うが、この試合はサンタナが勝つ。なぜなら、ヒロキはこれまで様々な日本人選手と戦い、勝ってきたようだけど、キックボクシングにはいろんなやり方があるんだ。そのことをヒロキはこの試合で知るだろうね(ニヤリ)」
「1つ、聞きたいんだけど、今回は何ラウンドだっけ?」

――今回は3分3ラウンド、延長1ラウンドですよ。
「わお!(ニッコリ) そうか、ずっと5ラウンドなんだと勘違いしていたよ。3ラウンドなら得意だ。思いっきり暴れられるよ(笑)」

――最後に、サンタナ選手からメッセージを。
「今回はビッグファイトだ。必ず良い試合、とても良い大会になるだろう。ぜひ後楽園ホールに見に来てほしいね」

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