【REBELS.67】安本晴翔インタビュー公開!
インタビュー
公開日:2020/10/30
取材 安村発「僕はREBELSチャンピオンだということをみんなに知ってもらいたい」
――前回、9月のKNOCK OUT、ウィサンレック(タイ)との試合ではヒジによるカットで2RTKO勝ちでした。試合を振り返っていかがですか。
「相手はヒジが得意な選手で、自分が切られるのは嫌なので切られる前に切ってやろうかなと。練習ではヒジで切るというよりもヒジで倒すというイメージでやっていて、ドクターチェックが入った時に試合が再開したら倒しにいこうと思ったらそこで試合が終わったので、ちゃんと倒しきりたかったですね。でも、ウィサンレック選手は今までに有名な日本のトップ選手と対戦してきて比較される試合だし、他の選手たちよりも短い試合タイムで終わらせられたのでやっと同じラインに立てられたかなと思います」
――謙虚ですね(笑)。今回は再びタイ人との対戦となりました。BEN"侍"Y'ZD選手の印象はどうですか?
「何も事前情報がなく、試合映像も見ていません。どこかの国内の団体のチャンピオンになったばかりだと聞いたので、僕はREBELSのチャンピオンとして負けるわけにはいきません。そういえば、僕って周りからREBELSチャンピオンだと認知されているのでしょうか……。チャンピオンって毎回会見では自分のベルトを持っていくじゃないですか。僕は持っていくべきものなのかを知らず、会見場に持って行ったことがないんです。もうこれからは必ず持っていって僕はREBELSチャンピオンだということをみんなに知ってもらいたいと思います(笑)」
――そうした方がいいかと思います(笑)。相手の映像を見ていないということですが、試合前は見て研究しないタイプですか?
「ウィサンレック選手との試合前は、相手がどういう勝ち方、負け方をしているのかが気になっていたので見ていました。ヒジで勝っている試合があったのでヒジを警戒しないといけないなと。今回の相手に関しては映像がありませんでした」
――タイ人には現在3連勝中ですが、もうご自身なりの攻略法はすでに見つかってますか?
「もう1年ぐらいずっとタイ人と戦ってきて段々と慣れてきました。独特なリズムですが、やりやすさもやりにくくもありません。僕は相手が待ちのスタイルであっても前に来ても、どちらでも対応していけます。タイ人と対戦する時は相手のペースに巻き込まれないことが重要ですね。相手は自分の空間を作るのが巧くって、2月のKNOCK OUTで対戦したダウサヤーム選手はパンチで倒したかったんですが、なかなかパンチが入る距離に入らせてもらえなくて、パンチでいってもヒジを合わせるのが巧かったですね。次の試合では、今までの試合のことを考慮して倒せる試合をしたいと思います」
――練習で強化していることはありますか?
「倒すことを意識しています。最近はパンチの調子が良いと周りから言われていて自分もそれは感じています。昨年8月のKNOCK OUTで駿太選手にパンチでKO勝ちしたんですが、そこからパンチに対する意識が変わりましたね。パンチは元々好きでしたがなかなか試合では出せなくて、駿太選手のときはパンチを出すスイッチが急に入って僕はパンチで倒せるんだという自信が付いたんです。今練習では蹴りだけでなく、パンチも重点的にやっています。ちなみに蹴りは距離感が大事で実戦でやらないとうまくならないと思うので、シャドーの時はやらないようにしています」
――得意な蹴り技にプラスして最近ではパンチでの決着が増えてオールラウンダーになりつつありますね。
「今の僕はまだスピード、一発で倒せる威力がまだだと思うのでそこを補っていきたいですね。あと、試合運びが下手すぎて嫌になることがあるんです。他の選手はしっかりと重心を落としてどっしりと戦っているのですが、僕は試合になると何か身体がふわふわしていて蹴りも浮いている感じなんですよね。倒せると思ったら走って仕留めにいってしまうところもあるので、もっと冷静に戦えるようにもなりたいです」
――現在7連勝中ですが、好調の要因は?
「自分に自信を持って戦えているからです。自信はないですけど、自信を持つことで練習にも身が入るようになりました」
――逆に絶不調のマイクアピールの準備はどうでしょう?
「いつもそうなんですけど、記者会見の時とか何を言っていいのか、自分でも何を言っているのかわからなくなるんです。これからは文章に書いて用意しようかなと思います(笑)」
――今年最後の試合になると思いますが、来年の目標は?
「僕は特に誰とやりたいというのはなく、組まれたら誰とでもやります。RED、BLACKルールのどちからも関係なく、とにかく誰にも負けない選手になって、もっと有名になりたいですね。この前新宿を歩いていたら男性ファンから声を掛けられたんですよ(笑)。これからは女性ファンにも声をかけられる、拡散力のある男になりたいですね」