【REBELS.67】鈴木千裕インタビュー公開!
インタビュー
公開日:2020/11/6
取材 安村発「今回はバチバチ打ち合える相手。1RKOで終わる」
――今年9月の昇也戦で3RTKO勝ちして以来の試合が決まりました。試合に向けて強化していることを教えて下さい。
「昇也戦の後、それまでやっていなかった走り込みやミットで追い込んだりと、体力面を強化しています。自分は1R目からガンガン攻めるファイトスタイルで、3R、延長Rも含めてフルラウンド戦うことを考えたら、後半はどうしてもスタミナが落ちてしまう部分があるのでそうならないように体力を付けてきました。技に関しては、今のパンチだけの勝負ではいずれ倒せない相手が出てくると思うので、蹴りも強化しています」
――今回対戦する康弘選手の印象を教えて下さい。
「試合映像を見たところガンガン前に出てくるファイターで、僕との相性はいいと思います。格闘技は倒してなんぼ。下がったり判定狙いの選手と僕は戦いたくないし、今回の相手はKO率も高くてバチバチに打ち合えると思うので楽しみですね。1RKOという形で終わると思います」
――前回もそうでしたが、試合後の力強いマイクアピールが印象的です。内容はもうすでに考えています?
「勝った後は次の試合について言いたいのですが、今は先のことを考える余裕がないので目の前のことしか考えていません。試合後に言いたいことは、その時に出てきた感情が勝手に出てきます」
――今後、対戦したい相手としては、今年2月に初敗北を味わわされた西岡蓮太選手の存在もあったり?
「そうですね。西岡選手の防衛戦の相手に選んでもらえるように、勝って結果を残していくだけです。今すぐ西岡選手とやらせてくれと言っても、山口代表や宮田プロデューサーは納得いかないと思います。今は黙って、ひたすら勝ち続けるだけですね」
――今振り返ると、ご自身にとってあの初敗北はどういう意味がありました?
「負けて学ぶことは多いと言いますが、まさにその通りでした。体力、技術面も西岡選手に比べて足りていなかったところばかりで、偏った練習だけをするのではなく、ディフェンス、オフェンスと全体的に練習しないと勝てないと思いましたね。次に西岡選手とやるまでに、いかに自分の課題を埋められるか、西岡選手との差を埋められるるかが勝負になります」
――今年最後の試合になりますか?
「12月6日の『REBELS』にも出たいと思っています! ただ、その試合のために康弘戦でケガしないような試合をしたくはないので、もしケガしないで勝てたらリング上で出場表明をしたいと思います。連戦でもまったく問題ありません」
――凄くタフですね。見た目も凄く頑丈そうですが、これまでに大きなケガはありました?
「高校生ぐらいまでに車にぶつけられたり、轢かれたりしたことはありましたが、大きなケガをしたことはありません(苦笑)。小さい時はバイクにも轢かれていて、合計3回ぐらいありましたね。事故状況ですか? 信号が青になったので自転車を動かしたら、横から車にがっつりぶつけられて倒れたのですが、心配して出てきた運転手さんに『僕は大丈夫なので行ってください』と(笑)。自分は特に大きなケガはしてなかったですし、向こうにも家庭があると思ったので別にいいかなと思ってしまいました」
――それは凄いエピソードですね。話は変わりますが、『REBELS』と『KNOCK OUT』新プロデューサーに宮田充氏が就任しました。宮田氏は9月大会を観戦して一番印象的な選手として鈴木選手の名前を上げていました。さらにプロデビュー前から鈴木選手のことを注目されていたようです。宮田氏が作る今後の『REBELS』と『KNOCK OUT』にどういうことを期待しますか?
「僕は同じジムの渡慶次(幸平)先輩と、試合に対する考え方など似ているものがあります。格闘技で生きていくという想いもそうですし、僕も試合で相手がどうなってもしょうがないという考えで試合をしています。宮田さんには、クロスポイント吉祥寺には危ないやつが2人いるというのをどんどん売り出してもらいたいと思います。他の選手にはない色だと思うのでどうでしょうか」
――リング上では何があるかはわらかないといった考えから、遺書を書いて毎回試合に臨む選手もいます。鈴木選手も書いていたりしますか?
「自分は書きません。自分は死ぬと思ってリングに上がっていませんし、ただ相手を倒すことが分かり切っているので遺書を書く必要はありません」