【REBELS.69】松倉信太郎インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2020/11/23

「華やかさに欠けるREBELSを変えてやりますよ」



12・6「REBELS.69」でREBELS初参戦を果たし、T-98と対戦する松倉信太郎。9月にはプロキャリア初のタイトルとなるWPMF世界スーパーミドル級王座を獲得した彼がREBELSに参戦する目的は、大きく2つあるという。その目的とは一体?



──まず、今回REBELSに参戦、そしてT-98選手との対戦と聞いた時には率直にどう思われましたか?

松倉 たぶん今まで、REBELSさんに参戦というのも、T-98選手と対戦というのも、何度か話が来てたんですよ。タイミングが合わなかったりして実現できなかったんですけど、今回はタイミングも合ってやれることになったので、「今がその時なんだなあ」と思いました。

──カード発表会見でも話が出ましたが、宮田充プロデューサーが就任してからの初参戦という点には思うところがありますか?

松倉 僕もプロになってからけっこうキャリアが長くて、チャンピオンになるまでもすごく時間がかかったし、タイミングとかってすごくあるなあって思ってるんですよね。今回のオファーについても、宮田さんのこともそうだし、いろんなタイミングが重なっての今なんだなあというのは、自分の中でありました。

──改めて、REBELSというリング、大会に対する印象を伺えますか?

松倉 まず、僕はこれまで本当にいろんな団体に出てるんですよね。デビュー戦がMAキックで、J-NETWORK、Krush、旧K-1、今のK-1、RISE、RIZIN……戦極も出てるし。そんな中でREBELSさんとはなぜかタイミングが合わなかったんで、率直に出られるのはうれしいです。階級的にも選手の数が少なくて試合が少なくなってきてる中で、必要とされてオファーが来ること自体が率直にすごくうれしいです。
ただ大会の印象としては……ちょっと華やかさに欠けるというか。同じジムの選手が出た時に見たりはしていて、お客さんもたくさん入って試合もすごく盛り上がってはいるんですけど、派手さとか華やかさを僕はそこまで感じられてなくて。今までは「僕が出たところで……」というところがあったんですけど、今はチャンピオンにもなりましたし、REBELSに新しい風を吹かせたいなとは思ってますね。

──「俺が出ることで華やかにしてやるぜ」と。

松倉 そうですね、何か古くからの“キックボクシング”感が否めない気がしていて、僕としては今はそういう時代じゃないんじゃないかと思うんですよ。そういうところは変えていきたいなと思いますね。

──ということは、これからはREBELSを主戦場にと考えているということですか?

松倉 というか、僕は必要とされるならどこでも戦いたいし、僕らのジムはフリーなので。僕の一番の望みは、自分の階級を作ることなんですよ。今はそれのために動いているので、それが一緒にできるところで頑張っていきたいと思ってるんですよね。

──なるほど。「自分の階級」というのは具体的には……。

松倉 75kg級ですね。これが僕のベスト体重だと思ってます。チャンスがあれば本当にどこでも戦いたいんですが、その中で僕を買ってくれるところで、どんどん暴れていきたいという気持ちがありますね。

──その中で、今回は73.5kg契約での戦いですよね。そしてBLACKルール。一見、本来の松倉選手のフィールドの方が近いのではという声もありますが……。

松倉 正直、T-98選手にとってはREDルールじゃないからどうこうって言う人がいるんですけど、彼は前回、ヒジで切られて負けてるし、戦跡を見るとけっこうヒジで切られて負けてるんですよね。映像を見てても思うんですけど、けっこう男らしいタイプなんで熱くなって前に出たところをヒジで合わせられて負けてるというのが多いんですよ。だから、ムエタイが強いというよりはBLACKルールの方が得意なのかなという気持ちが僕の中にはあって。体重に関しても、僕は73.5kgは全然ベストじゃないし、相手も上げてるんだろうけど、お互いに試合を受けた時点でどっちが有利とかは別にないかなと思ってます。

──ではどういう試合、どういう勝ち方をしたいですか?

松倉 しっかり倒すことが一番大事だと思ってるんですけど、T-98選手はタフだし、このところ倒されてのKO負けはないと思うので、そういう選手にしっかり勝つことが僕の生き残る道だなと。

──豪快に勝ってブチ上げることで、同階級の選手たちに集まってきてほしいと。

松倉 そうですね、それぐらいの存在感がないといけないと思うし、T-98選手に勝てば発言権も得られると思うし。70kg以上ヘビー級未満の日本人選手って、けっこういると思うんですよ。でもいきなり世界で戦っていくのは厳しいと思うので、その意味でも75kgという新しい階級を作りたいんです。70kgという階級だって、K-1 MAXで魔裟斗さんが出てくるまでなかった階級じゃないですか。だから、階級は作れるものだと思うので。

──そういう目論見を持って臨む今大会ですが、一番見てほしいところは?

松倉 とにかく僕を見てほしいですね。何も考えず、とりあえず見てもらえれば分かると思うので。どう感じてもらえるかは分からないですけど、しっかり何かを残せるようなことはしようと思うので、期待してほしいです。

プロフィール

松倉信太郎(まつくら・しんたろう)
所  属:TRY HARD GYM
生年月日:1991年11月12日
出  身:アメリカ・フロリダ州マイアミ
戦  績:44戦28勝(15KO)16敗
タイトル:WPMF世界スーパーミドル級王者


^