【REBELS.68】森岡悠樹インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2020/11/24

「彼はまだ数戦? 19歳? そんなに甘い世界ではないと教えてあげますよ」



――森岡選手は“船乗り兼キックボクサー”のニックネームが付いてますが、船乗りのお仕事をされているんですか?

森岡 そうですね。本業が船を運転する仕事でして毎日船に乗って、ジムのある君津の港から市川、横浜の港に荷物を運んでいます。高校を卒業してもう8年ぐらい今の仕事をやっていますね。ちなみにこの仕事を始めた頃は船酔いで吐きまくっていましたが、もうさすがに慣れてしまいました(笑)。

――慣れるものなんですね。練習は決まった時間にできますか?

森岡 昼間に仕事の時は、仕事の後にジムで練習ができるのですが、夜勤もあるので結構不規則です。一人の時は自主練や筋トレをメインにやっています。

――海が荒れて船が揺れている時に体幹を鍛えたりは?

森岡 船は100mぐらいある大きなものなので全然揺れないんですよ(笑)。今の仕事がキックに活きていると思うことはありませんが、船内は広くて懸垂とかできる場所があるので休憩時間にちょくちょくやっています(笑)。

――今年2月29日の「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント」一回戦で小笠原裕典選手と延長戦の末に敗れて以来の『REBELS』参戦が決まりました。

森岡 バッチリ仕上がっています。今回も55.5kg契約なのでそんなに減量がきつくないですし、10月に他団体で1RKO勝ちしてその時のダメージはなく次の日から練習ができたこともあってバッチリ追い込めています。

――古村選手についてはどのような印象がありますか?

森岡 試合を一度生で見たことがあるのですが、若くて勢いがあってストレートが伸びてくる印象があります。ヒジ打ちも巧くてとりあえず何でもできて良い選手だなとは思っていました。一発一発が重そうですが、しっかり打ち合って勝ちたいなと。

――森岡選手は12戦の戦績に対して、古村選手は4戦とキャリアに差のある試合となりました。

森岡 まだ数戦しかしていない選手ですし、いま彼は19歳ですよね? そんな若い選手にはまだまだ負けるわけにはいきません。バンタム級から上がってきたばかりだし「そんなに甘い世界ではない」と教えてあげますよ。リーチと身長差もあるので、彼の攻撃を一発ももらうことなく勝つ試合になるでしょう。小笠原裕典選手のようにテクニック勝負の選手は自分的にはやりやすくて、『KNOCK OUT』(2020年2月11日)で対戦した大川一貴選手のような背が低くてガードを固めてくる選手の方がやりづらいんです。今回もやりやすさを感じています。

――最近ではジュニア時代から戦績を重ねプロビューしてからも活躍する10代の選手が多いですが、年下で10代の選手とやるとなれば周りからは勝って当然と思われているのでは?

森岡 そうですね。相手のお兄ちゃん(=古村匡平)は『KNOCK OUT』や『REBELS』に出ていて兄弟で有名なので、格闘技に詳しい友人の反応は良いのですが、やはり格闘技のことを知らない友人らは「年下でまだプロになりたての選手にこんなところで負けるなよ」と言われますね(苦笑)。

――相当なプレッシャーをかけられているんですね。練習ではどういうところを強化していますか?

森岡 相手がサウスポーなので、サウスポー対策として右ストレート、右ミドルを特に練習しています。

――前回の『REBELS』で軽量級トップクラスの小笠原裕典選手と延長戦までもつれ込む接戦だっただけに、今回勝ってトップ戦線で戦っていくことが来年の目標になりますか?

森岡 そうですね。裕典選手は有名なトップ選手なので、やる前はまだ実力差があるのかなと不安でしたが、実際にやってみたら「こんなもんなの?全然やれるな」という手応えがありました。決勝戦は小笠原兄弟対決になったので、ぜひ裕典選手に勝ってもらってリベンジしたいですね。このトーナメントには強い選手たちがたくさん出ていたので、まず今回しっかり勝って、来年はそういう選手たちを片っぱしから破っていきたいですね。

プロフィール

森岡悠樹(もりおか・ゆうき)
所  属:北流会君津ジム
生年月日:1994年3月9日
出  身:千葉県木更津市
戦  績:12戦7勝(3KO)4敗1分


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