【REBELS.68】安達浩平インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2020/11/30

「ローで相手の心をへし折って、もう立ち上がれない状態にしたい」



――試合が近づいてますが、調整はいかがでしょうか。

安達 追い込み練習も終わってあとは体調を整えるだけなのでバッチリです。練習では得意のローキックだけでなく、パンチからのローのコンビネーションを強化してきました。

――3分3R制だとなかなかローを効かせるのも難しいと思うのですが、どう思いますか?

安達 そうですね。倒せるまではいけないと思うので、効かせた上で別な技も狙っていきます。もしローでいけるのであれば、相手の心をへし折ってもう立ち上がれない状態にしたいです。

――相手の響波選手にはどういう印象がありますか?

安達 でかくて(響波の身長は178㎝)、手足が長いなと。2月の工藤“red”玲央戦の動画を見たところ、左の飛びヒザが得意なのかなと思ったのでそこを警戒しています。僕は前回2月のリーグ戦の初戦(前田伊織戦)では判定勝ちでしたが結構手が出なかったので、今回は違う姿を見せられたらと思います。

――毎回、作戦はteam AKATSUKIの代表を務める良太郎選手が考えられるのですか?

安達 それもそうですし、1R終わってインターバル中に代表からアドバイスをいただき、その指示通りにいくと自分のペースに持っていけることが多いので代表の力は大きいと思います。今回、対戦相手と代表の背丈が同じぐらいだったので対策もできています。

――良太郎選手は“千の職質を受けた男”のニックネームが付けられるなど、昔はワルだったイメージがありますが、安達選手もそうだったり?

安達 いえ、僕はワルではありません(笑)。普段プログラマーの仕事をやっていて真面目な人間なのでキックをやっていなかったら絶対に交わらないタイプの方かなと。電車で一緒だったら絶対に目を合わせられません。僕は22歳から藤ジム千葉県支部にいて、当時は良太郎代表がそこでトレーナーをされていました。その後、team AKATSUKIを立ち上げられたので僕も付いていきました。ちなみにアマチュアで30戦ぐらいして28歳の時にプロデビューしました。

――デビューするまでに時間がかかかったんですね。

安達 そうですね。team AKATSUKIで練習するようになってから「出ろ!」というプレッシャーが凄くて(苦笑)、一回プロのリングに出てもいいかなと思って出たら負けて4連敗したんです。もう勝つまで辞められないと思って5戦目で勝ちました。そこで勝ったことで味を味を占めてしまい、トントン拍子で勝っていって、J-NETWORKでは新人王、バンタム級チャンピオンになることができました。

――『REBELS』のSNSでは“練習量の安達”として紹介されてましたが、練習量が凄いのですか?

安達 量より質を高める練習をしていて本気で動いているのは30~40分になります。アマチュアの時は練習が好きではなくキックに対して情熱がなく負けまくってプロになってからも練習しないまま連敗したのですが、『これじゃいけない』と思って練習するようになって勝てるようになりました。

――意外にも練習時間は短いんですね。

安達 そうですね。ジムにいる時間も90分ぐらいと短いんです。練習内容としては、酸素マスクを付けた状態でひたすら代表の持つミットに打ち込むものになります。めちゃくちゃ辛いのでそんな短時間でも毎日いい練習ができていると感じます。

――次の響波戦をクリアして来年の目標はありますか?

安達 どんどん強い選手と戦っていきたいので、そういう選手を集めて『KNOCK OUT』でトーナメントを開催していただきたいと思います。

プロフィール

安達浩平(あだち・こうへい)
所  属:team AKATSUKI
生年月日:1988年2月4日
出  身:千葉県鎌ケ谷市
戦  績:14戦8勝(2KO)4敗2分


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