【REBELS.68】響波インタビュー公開!
インタビュー
公開日:2020/11/30
「工藤戦は練習しないで勝てた。今回は練習してきたのでさらに自信を付けた」
――2月大会からREBELS-RED 53.5kg級王座決定リーグ戦が開幕し、響波選手は工藤“red”玲央選手からダウンを奪って判定勝ちしました。まずは前戦から振り返ってもらいたいと思います。
響波 もう終わったことなので言えるのですが……練習中に肺気胸(何らかの原因によって肺から空気が漏れて、肺がしぼんでしまう病気)になってしまい入院していたのですが、試合の10日前の完治してない時に「試合があるから」と医者に言って無理やり退院して、全く練習をせず減量だけして臨んだ試合だったんです。2、3Rはスタミナが切れて全然動けなかったのですが、今回はもうバッチリです(笑)。
――えええ! 欠場は考えなかったんですか?
響波 決まっていた試合だったので穴は空けられないですし、相手の戦い方を研究して攻略法が見つかったのでイケるかなと(笑)。試合中に動けなくなったら、それはそれでしょうがないかなと思いました。
――そんな大変な状況でも勝つなんて。
響波 自分の肺の方が心配だったのでとりあえず終わって良かったです(笑)。試合後、肺は悪化することなく、試合のケガも全くなかったですが、医者からは怒られました(笑)。ちなみに家族からは「そんなの大丈夫でしょ」と特に止められることもなく試合に出させられました(笑)。
――そんな厳しい家庭なんですね。家ではそういうふうに厳しく育てられたんですか?
響波 そうですね。父は日本空手道 如水會館千葉支部の支部長でして、6男1女の7人兄弟で自分は末っ子なのでみんなからボコボコにされて育ってきました(笑)。長男は空手の指導者で、次男が遊笑(現在MA日本キックとJ-NETWORKでヘビー級1位)、『REBELS.69』に出る耀織は三男で、姉はもう就職して空手はやっていませんが他の兄弟も空手をやっている格闘技一家なんです(笑)。
――響波選手が兄弟よりも優っている部分はありますか?
響波 姉が一番格闘技の素質があると思うのですが、僕のそういう部分はちょっとわかりません(笑)。
――耀織選手は12月6日の対戦カード発表記者会見で「コロナの自粛期間は遊んでばっかりでした。来週から頑張ります」とあまり練習していないようなことを言われていましたが、実際そうなんですか? ご自身は耀織選手とは違って練習するタイプですか?
響波 本当に兄は練習していないかもしれません(笑)。僕は決まった量の練習をやってそれ以上のことはやりません。自信があるわけではないのですが、対戦相手の動画を見たりすることもないのでいつも家族から怒られます。
──ファイトスタイルについて、ご自身はどういうファイターだと認識していますか?
響波 自分はリーチが長いのでリーチを活かした前蹴り、顔面ヒザ蹴りを得意にしています。
――次の相手、安達浩平選手の試合映像も見ていませんか?
響波 2月の前田伊織戦は実際に見ていて、パンチが巧い選手なのかなと。逆を言えばそれ以外に良いところがなかったので、スピードで勝負できると思います。戦い方を見てそこまで研究することもなく自分で試合をイメージして練習してきました。勝つ自信しかなく負けはないなと思います。
――『REBELS-RED 53.5kg級王座決定リーグ戦』になりますが、タイトルに対する想いはありますか?
響波 工藤選手には練習しないで後半のラウンドでバテながらも勝てているので、今回はもっとちゃんとフルラウンド動けるように練習してきたことでさらに自信も付いたし、ベルトを獲る気持ちでいます。
――ベルト獲得後のプランは考えてます?
響波 まずはベルトを獲ることだけに集中したいと思います。
――では最後にファンにメッセージをお願いします。
響波 僕は7勝4KOとまだKO勝ちが少ないですが、これから良いところを見せるので、たくさんの人たちにファンになって欲しいと思います。
プロフィール
響波(きょうは)
所 属:Y’s glow
生年月日:2000年12月11日
出 身:千葉県茂原市
戦 績:12戦7勝(4KO)5敗