【REBELS ~The FINAL~】津崎善郎インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/15

「もう回り道はできない。勝ってタイトルマッチにつなぎます!」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「スーパーウェルター級/REDルール/3分3R・延長1R」で、リカルド・ブラボと対戦する津崎善郎。
昨年9月、ドローに終わった一戦の決着戦となるが、津崎はカード発表会見で「今年はベルトを獲るために一戦も落とせない」と発言。リマッチ、対抗戦、『REBELS』のファイナル……と様々な側面がある中で、津崎が最も重視するのは……。



──12月には渡慶次幸平選手に勝利して、いい形で1年を終えましたね。

津崎 昨年は3試合やらせてもらったんですが、2月に喜多村誠選手に負けて、9月にリカルド・ブラボ選手とドロー。勝ちがなかったので、どうしても勝ちたいと思ってました。相手の渡慶次選手はルールが違うとは言え世界王者ということでどうだろうと思ってましたが、実際やってみると意外と落ち着いて、作戦通りに戦えました。

──そこで次は、今も話が出たリカルド選手との再戦です。前回の試合を振り返ると?

津崎 リカルド選手はウェルター級のチャンピオンということで、一階級下なので大丈夫だろうと思ってたんですけど、やってみるとリーチもすごく長くて攻撃力もすごくあって、強かったですね。

──リカルド選手はローブローの影響で後半スタミナがなくなったということでしたが。

津崎 あのローブローは申し訳なかったと思います。まあ今回はそういうことを言われないように、実力で勝ちたいと思ってます。前回は固かったかなというのもあるし、新日本キックのリングだったというのもあって。今回は僕がホームだと思っている『REBELS』での試合でもあるし、足も使って相手のことをよく見ながら、前回よりものびのび戦えるかなと思ってます。

──やはり対抗戦という気持ちは強いですか。

津崎 そうですね。「新日本vs REBELS」というつもりで戦ってますし、僕は『REBELS』の代表として負けられないなと。喜多村選手も元新日本のチャンピオンだったので、たまたまですけど連続で新日本系の選手とやらせていただいて、負けてはいないなという感触なので、今回はキッチリ勝ちたいと思います。

──しかも今回は『REBELS』ファイナル大会です。

津崎 ずっと出させていただいて、自分が『REBELS』の選手だという気持ちは強いんですが、まさか最後の大会に出られるとは思ってなかったので、盛り上げたいと思ってます。

──カード発表会見の時には、ベルトへの思いを語っていました。

津崎 はい、今年中には獲りたいと思っています。前回、吉田英司選手と王座決定戦をやらせていただいた時には、ベルトへの執着心という点で吉田選手の方が強かったなというのを感じて、そういう部分でも負けてたなと思います。でも今は心の底からベルトがほしいので、今年は死に物狂いで獲りに行きたいと思っています。

──会見などでは、そういう思いをアピールする方ではないですよね。

津崎 そうですね(笑)。あまりそういうことを言える方ではなくて、当初は会長からも「もっとインパクトのあることを言えよ」と言われてたんですけど、最近はあまり言われなくなりました(笑)。

──「もうそれでいいや」という感じなんですかね?(笑)

津崎 どうなんでしょう(笑)。僕も36歳なので、オッサンがあんまりそういうことを言っても……というのもあって、そういう思いを試合で見てほしいなというのはあります

──タイトルを獲得するために、ここから必要なものとは?

津崎 作戦を立ててそれを冷静に遂行する精神的な部分と、詰めるべき時に詰める技術的な部分ですかね。試合を重ねてちょっとずつ分かってきたところもあるので、今回のリカルド戦で出していきたいなと思います。

──12月大会前のインタビューでは、バックパッカーとして世界を回ったり、オーストラリアでタイトルマッチを行った過去が話題になっていましたね。

津崎 僕は海上自衛官の地上勤務になった時にがっつりキックにハマって、プロデビューが27歳で遅かったんですけど、自衛隊で海外に行った経験もあるし、出航すると何ヶ月か出ているので、やりたくてもやれなかった時期もあったからこそ今があるというか。

──なるほど。

津崎 海外で練習していた時は、タイ人のトレーナーが英語で教えてくれてたんですけど、100%理解はできないので、自分で考えて練習するようになったこととか、周りが大きい選手ばっかりで、自分より大きい選手に対しても怖くなくなったのもあると思います。日本で定期的に試合ができるようになったのはここ3年ぐらいですけど、年齢的にももう回り道はできないので、今はガンガン試合したいですね。

──キックをやっている間は海外に長期で行くことはない?

津崎 ヨーロッパ大陸の方は行ってないので、いずれはそっちも……というのはあるんですけど、それは引退してからの話です(笑)。今はキックに集中します。

──そういうことも含めて、勝たないといけないと。

津崎 そうですね。それに、今の戦績が6勝(2KO)7敗2分で、今度勝つと五分になるんですよ。今回、勝つか負けるかは自分の中ですごく大きいです。リカルド選手と決着をつけたいという気持ちもあるんですが、今回落とすとタイトルマッチがまた遠のいちゃうなというのもあるので、勝ちたいという気持ちが強いです。

──リカルド選手からは、「ボコボコの殴り合いをしましょう」ということだったんですが……。

津崎 僕もいい試合をしたいとは思ってるんですけど、殴り合いはしたくないです(笑)。僕はうまく戦いたいなと思ってます。

──ありがとうございました!

プロフィール

津崎善郎(つざき・よしろう)
所  属:LAILAPS東京北星ジム
生年月日:1984年12月19日
出  身:長崎県対馬市
戦  績:16戦6勝(2KO)7敗2分


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