REBELS.55 小笠原瑛作インタビュー

インタビュー

公開日:2018/3/12

聞き手・撮影 茂田浩司
撮影(会場) 山口裕朗

“スピードアクター”小笠原瑛作、2018年の決意
「格闘技の盛り上がりに乗っかるのではなく、引っ張っていきたい。ダウサコン戦で新たな顔を見せて“小笠原瑛作”の価値を高めます」

 4月27日(金)、東京・後楽園ホールで開催される「REBELS.55」。メインイベントを飾るのは、WPMF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者ダウサコン・モータッサナイ(ウィラサクレック・フェアテックスジム)対挑戦者小笠原瑛作(おがさわら・えいさく。クロスポイント吉祥寺)。  小笠原にとっては昨年9月以来のREBELS出場になる。その大会ではジョバンニ・フランク・グロス(フランス)を破ってISKA K1ルール 世界バンタム級王座を獲得したが、今回は自身、二本目の世界ベルト獲得のチャレンジとなる。  2018年のファーストマッチを前に小笠原は何を思うのか。クロスポイント吉祥寺にてインタビューをした。






2度のダウンを奪われて痛恨のドロー。
「相手が全く見えてなかった」



 昨年12月から今年1月、小笠原瑛作は慌ただしい日々を過ごしていた。
 昨年12月10日に両国国技館での「KNOCKOUT(ノックアウト)」に参戦し、伏兵・高橋亮に2度のダウンを奪われる大苦戦。ダウンを奪い返し、得意のローキックでKO寸前まで追い詰めたものの、倒し切れずに判定はドロー。この1戦で高橋は評価を高め、逆に小笠原の評価は落ち、明暗分かれる結果となった。
 だが、小笠原に落ち込んでいる暇はなく、すぐさま、多摩美術大学演劇舞踏デザイン学科の卒業公演「大工」の稽古に参加した。

「他のみんなは先に稽古に入ってて、僕は試合後すぐに合流しました。1週間から10日で台詞を入れて、物の移動を覚えたりがあったので(笑)。舞台は『第九』と『大工』を掛けてて、僕の役はAキャストでは秘書、Bキャストは大工の役でした。大工の時は、第九が流れる中で物を作らなくてはいけなくて、セリフを言ったり踊ったり大変でした(苦笑)。試合に勝っていれば稽古も気持ちよくいけたんでしょうけど……。でも逆に、試合を振り返ってため息をつく暇もなくて(笑)、そういう意味ではよかったのかもしれないです」

 3週間の稽古と、3日間の公演を終えて、小笠原は「格闘技に通じるところがある」と感じた。

「上手くいかない時、先生に『相手の役者に集中してない』と指摘されたんです。僕は人の評価や人の目線を気にしてしまうので、演技をしてても『先生はどう思ってるんだろう?』『お客さんにウケているのか?』と考えてしまうことがあったんです。
 両国国技館で高橋選手と試合した時も、今思えば集中力に欠けてた部分がありました。集中しないといけないのは、僕と相手の関係性。距離だったり、相手の攻撃を見なければいけないのに『ずっとKOしてきたからKOしなきゃいけない。勝たなきゃいけない試合だ』って、そんな気持ちばかりが先走って、焦ってしまって」

 高橋の狙いははっきりしていた。体の大きさを利して前に出て、小笠原のパンチとローにはパンチやヒジを合わせた。接近したらすぐさま組みつき、小笠原の連続攻撃をしっかりと切って単発で終わらせる。高橋の戦法は明確で、徹底していた。
 それに対して小笠原は序盤からおかしかった。高橋の蹴り足を掴んだ後「ブレイク」と勘違いして足を離した瞬間、高橋のヒジを被弾。不用意な形で最初のダウンを喫して、ペースを乱した。その前から、高橋のパンチとヒジのカウンター狙いを警戒する素振りを見せず、得意のパンチとローを打つことだけに頭がいってしまい、何度も危ない場面を作っていた。

「相手のことが全然見えてなくて『倒そう、倒そう』って(苦笑)。『相手は関係ない、とにかく倒そう』と、そればかり考えていました。
 相手の技を見て、受けて『あ、お前にはこんな技があるんだね』と理解した上で戦わなくちゃいけないんです。そこが相手との駆け引きであって、相手の穴が見つけられたりするんですけど、そこが全然出来てなかったです」

 試合後、小笠原は所属するクロスポイント吉祥寺の山口代表から「しばらく休んでダメージを抜きながら、1から作り直すように」と言われた。
 そこで小笠原は「タイ行き」を決め、舞台が終わるとすぐにタイに渡った。






PKセンチャイジムで
スアキム、プラジャンチャイと練習



「タイにはずっと行きたいと思ってたんですけど、去年はコンスタントに、2か月にいっぺん試合をしてたので行くタイミングがなくて。(山口)会長に『ダメージを抜いた方がいい』と言われた時に、このタイミングしかないな、と。ちょうどウーさんも年末でタイに帰るというんで、ウーさんがいるPKセンチャイジムで練習することにしたんです。
 ただ、2年前に行った潘(隆成)君が『年末で誰もいなかったよ』というんです。ウーさんは『大丈夫!』っていうんですけど(笑)。
 で、行ってみたら選手は3人ぐらいしかいなくて『ウーさん、話が違うよ!』と思ったんですけど(苦笑)、トップ選手の中で唯一、スアキムだけがいたんです。年明け1発目に試合があるそうで。
 またスアキムがいい人で、朝、バイクで練習場所に連れていってくれたり。潘君はワンチャローンにお世話になったというし『強い人はみんな優しいんだな。僕も親切になろう』と思いました(笑)」

 2月のKNOCKOUTで那須川天心と激闘を繰り広げて、日本の格闘技ファンに強いインパクトを残したスアキム・シットソートーテーウ。一緒に練習をして、小笠原はその強さを肌で感じたという。

「KNOCKOUTの前はみんなに『スアキム、どうだった?』『天心とどっちが勝つ?』と聞かれました(苦笑)。僕は正直、分からなかったです。
 スアキムは体がデカかったです。力も強くて、首相撲をやってみて『これは僕には無理だな』と思いました(苦笑)。ただ、マス(スパーリング)をやると、僕の攻撃も当てられたし『天心のスピードなら、当てられるんじゃないかな』と思いましたね。
 僕が『スアキムよりも厄介だ』と思ったのが、プラジャンチャイ(・PKセンチャイジム)です。スピードがあって、テクニックの選手で、今年のMVP候補に入ってましたけどトップ中のトップですね。後半になって田舎から戻ってきてくれて、首相撲とマスをやりましたけど、めちゃくちゃ上手かったです。
 だから、もし『天心対プラジャンチャイ』ならプラジャンチャイが勝つんじゃないかと思いましたけど、スアキムの場合は勝つ可能性もあるけど、ダメージも負うんです。攻撃を当てられるのはスアキムだけど、返ってくるものもデカいのがスアキムなので。
 3週間でしたけど、本当にいい経験になりました」

 PKセンチャイジムで練習してみて「クロスポイント吉祥寺に似ているな、と感じた」と小笠原は言う。

「田舎から強い選手たちが集まって来るジムなんですけど、本当にチームっていう感じなんです。普段は仲間で、お互いにふざけあったりするんですけど、ムエタイのトップ選手がそろってるんで競い合ってるところもあって。強いヤツばかりが集まってるジムですから、若手選手たちを見ていても、ここにいれば強くなるよね、って思いました。
 クロスポイント吉祥寺もそうなんです。ちゃんと先輩後輩の上下関係はあるけども『結果を残せないと恥ずかしいよね』っていう空気があります。
 不可思さん、日菜太さん、T-98さんがいて、潘君、僕、裕典(兄)がいて、みんな同じ土俵でやってて、チームで強くなってますよね。格闘技は個人競技だけども、環境って大事なんだな、って。一人だけでやっても強くなるヤツはいるでしょうけど、集まって切磋琢磨した方が強くなりますよね。それはPKセンチャイジムに行って練習して、改めて感じました」






「2018年版の小笠原瑛作」を
REBELS凱旋で見せる!!



2017年の小笠原瑛作は、前半は快進撃を見せたものの、後半は失速してしまった。
 現役ムエタイ王者ワンチャローンに勝利するなど、KNOCKOUTでKO勝ちを重ねた後、後半は苦しい試合が続いた。9月のREBELS.53ではジョバンニ・フランク・グロスに勝利したものの、相手のバックブローで2度のダウンを喫し、12月のKNOCKOUTでは前述のように高橋亮に苦戦。
 そうした結果をふまえて、小笠原は2018年に一つのテーマを持って臨む。
「去年とは違う、もう一つ成長した小笠原瑛作を見せて、自分の価値を高めていく、というのが今年のテーマだと思っています。
 今までの試合は、感覚でやってきた部分がすごくあります。練習でも、がむしゃらに練習量をやることで『これだけやってきたから大丈夫だ』と思って試合に臨んで、試合でもがむしゃらに数を打って当ててきて。それで倒せたんですけど『ここで変わらないとダメだな』と思っています」
 KNOCKOUTで連続KOをすることで、キック界で小笠原瑛作の名前が広がった。すると、対戦相手は念入りに『小笠原瑛作対策』をして臨んでくる。その相手にどう対応するかが今の課題となる。
 小笠原は「試合のやり方を変えなくてはいけない」と考えていた時、山口代表から「REBELS.55でのダウサコン戦」を聞いた。
「これは自分を成長させてくれる戦いだな、と思いました。
 去年からみんなに『そんなにがむしゃらに攻撃しなくても、もっと楽に倒せるよ』と言われてて。12月の試合の反省もあって、練習の時からもっと相手を見て、頭を使って、しっかりと狙って打つことを心掛けてやってきたんです。それまでは練習でも感覚でやりすぎていたので。
 そんな時にダウサコン戦、タイ人ですからがむしゃらに行くと一番狙われるんで(苦笑)。しっかりと駆け引きをして戦わなくちゃいけない相手なんで、やっぱり会長のマッチメイクは凄いな、と思いました。
 去年から会長に『小笠原瑛作というブランドを高めていかないといけない』と言われてて、今年は1戦1戦、自分の価値を高めていくことが僕にとっての課題ですね。
 今、格闘技は盛り上がってきていますけど、そこに乗っかるんじゃなくて、引っ張っていきたいです。だから、自分から『○○と戦いたい』とアピールするよりも『小笠原瑛作と○○の試合が見たい!』と言われるようになる。それが今年のテーマですね。
 その意味で、今回のREBELS.55のダウサコン戦は大事だと思っています。去年とは違う小笠原瑛作を見せて『変わったな』と思わせなくちゃいけないですし、2018年の初戦で『なるほど、本当に変わったな』と思わせると、また今年の僕のストーリーは変わっていくと思うんで。
 REBELS凱旋で、成長した姿を見せなきゃいけない、いや、見せます!(笑)
 ぜひ、後楽園ホールに来て、応援をよろしくお願いします」

プロフィール
小笠原瑛作(おがさわら・えいさく)
所  属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年9月11日(22歳)
出  身:東京都武蔵野市
身  長:168cm
体  重:55㎏(試合時)
戦  績:32戦28勝(15KO)3敗1分
タイトル:ISKA Kルール 世界バンタム級王者

「橋本道場vsREBELS」インタビュー第2弾 潘隆成

インタビュー

公開日:2018/2/15

聞き手・撮影 茂田浩司
撮影(スタジオ) 山口裕朗

REBELS期待のエース候補は
「強さを見せて、注目を集めて、キックボクシングで稼ぎたい」

 2月18日(日)、東京・後楽園ホールで開催される「REBELS.54」。セミファイナルには「橋本道場vsREBELS」として、宮元啓介(橋本道場)vs小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺)、橋本悟(橋本道場)vs潘隆成(クロスポイント吉祥寺)がマッチメイクされた。「宮元選手と橋本選手は絶対に下がらない。二人の気合いと根性に対して、裕典と潘がどう立ち向かうか。それが見たくて組んだカード」(REBELS山口代表)。
 小笠原裕典に続き、インタビュー第二弾、潘隆成(パン・リュンソン)をお届けする






ゴンナパーやウェイ・ルイ、スアレックと戦って
トップにいける自信がついた



 クロスポイント吉祥寺で週5日、インストラクターとして指導に当たる「パン」君。どこにいっても愛される性格で、タイ修行した際にはPKセンチャイジムで後に小笠原瑛作と対戦するワンチャローンと仲良くなり、クロスポイント吉祥寺でもタイ人トレーナーや先輩たちに可愛がられている。
 「パン・リュンソン」という名前が示す通り、国籍は韓国。ただ、生まれも育ちも日本で、日本語しか話せない。
「親はどちらも日本生まれで、僕は韓国語を全然話せないです。在日韓国人の何世? 3か4だと思いますけど、あんまり詳しく話したこともないんです。生まれは岡山で、2、3歳で親の仕事の都合で東京に来て、それからずっと東京で、普通の学校に通ってました。名前のことでいじめに遭ったりも全然ないです。時代なんじゃないですか?」
 7歳からサッカーを始め、中学はセレクションに合格してクラブチームのユース、高校もセレクションで実践学園でプレーした。大学はサッカーの実績によるスポーツAO入試で淑徳大学へ。だが、サッカーは高校までで、18歳からクロスポイント吉祥寺に入会してキックボクシングを始めた。
「サッカーのスポーツ推薦枠で入りましたけど、淑徳大学はサッカー部がないんです(笑)。昔から格闘技を見るのが好きで、いつかやってみたいと思ってクロスポイント吉祥寺でキックボクシングを始めたんですけど、まさかプロになるとは思ってなかったです」
 10年間サッカーに打ち込んで鍛えた身体能力はずば抜けており、2013年、19歳でプロデビューを果たすと、同年の「REBELS NEW RAIDERS TOURNAMENT」に優勝。その後もコンスタントに試合をし、キャリアを積み上げてきた。2015年、16年と年6試合、昨年も5試合。
 対戦してきた顔ぶれも豪華で、16年にはアウェーの中国「GLORY OF HEROES」でウェイ・ルイ(現K-1ライト級王者)と対戦。昨年は、これもアウェーのM-ONEでゴンナパーと対戦。共に判定で敗れたものの、現REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者スアレックとはドロー、WBCムエタイ日本統一王者の小川翔にはダウンを奪って判定勝ち。この階級のトップ選手たちと戦うことで、一歩一歩ステップを上がってきた。

 REBELSの山口代表は「潘の良さは運動神経と、あのスタイルですよ。長身(181cm)で手足が長いのでキックボクシングに向いています。あと、真面目さ。クロスポイントの選手はみんなよく練習する子ばかりですけど、潘と(小笠原)瑛作はまず練習を休まない。いつもジムに来て練習してて、そういう子は伸びていきますよ」
 また、潘は体が強く、大きな怪我をしない。その頑丈さがあるから、世界のトップクラスとの連戦にも耐えられる。
「大きな怪我はしたことがないですね。でも、自分では試合数が多いとも思わないです。ウチには年間9試合とかをしてしまうT-98(タクヤ)さんがいるので(笑)。
 これまでやった中で一番強いと思ったのはゴンナパーです。攻撃が重くて、事前のイメージだともっと粗くて、闇雲に攻撃してくるイメージだったんですけど、一度下がって、僕が出てくるところに合わせてきたり、戦ってて『クレバーな選手だな』と思いましたね。
 スネの感じも、中に鉄が入ってるみたいで(苦笑)。1ラウンド目にすごい重いミドルを貰って『このまま貰ってると腕が上がらなくなるかも』って。それで、その後はミドルはカットしてたんですけど、3ラウンドまでのオープンスコアで負けてたんで『ダウンを取らないと勝てない』と思って、ミドルを腕や腹で受けながらパンチを合わせにいきました。
 ゴンナパーは、相手のヒザを破壊したり、試合前に恐怖感もありましたけど、試合をしてみたらいつもと同じ感じで出来たし、当たった攻撃もあって『これで倒せるようになれば自分の武器になるな』という手応えがありました。25戦して、強い選手とやらせて貰っているので、経験値が上がって『試合を作る力』は自分でも付いてきてると思うので。あと一歩、倒す力をしっかりと付けたら世界のトップにいける自信はすごいあるんで」






クロスポイントの練習環境は日本一。
ここで強くなった姿を見せて、キックボクシングで稼ぎたい



 昨年、潘は苦い経験をしている。「大本命」と見られて臨んだREBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王座決定トーナメントにおいて、1回戦で杉本卓也(WSRフェアテックス)にパンチでダウンを奪われて判定負けを喫した。
「やっちゃいましたね(苦笑)。今思うと平常心ではなかったです。前からスーパーライト級で目立ちたい、一番強いのを証明したいと思ってて、あのトーナメントは強い選手が集まったので『1回戦から盛り上げて注目を集めたい』と思い、周りにも『絶対倒せるでしょ』と言われて、自分でも『いけるでしょ』って思って。いつもと違うスタイルで打ち合いにいってしまいました」
 潘が気負ったのは理由がある。
「REBELSのベルトがほしい、獲りたいという思いがすごくあります。ホームですし、スアレック選手とはドローだったので『もう一度やりたい、スアレック選手に勝ってベルトを獲りたい』と。それが昨年のトーナメントで負けてしまったので、今年はぜひベルトを持ってるスアレック選手と戦って、白黒付けたいです。
 正直、他のベルトがほしいとは思わないです。強い選手とやって、倒して、みんなに『アイツ、強いな』と思って貰いたい。それにはまず国内の選手とやっていった方が分かりやすいので、今年こそ、しっかりと勝っていってスアレック選手とタイトルマッチでやって、REBELSのベルトを巻きたいです」
 そのためにも、今年の第1戦、橋本悟(橋本道場)との試合は絶対に負けられない。
「橋本選手の印象は、貰ったら危ないものがあるな、と。一発で流れを覆せるパンチを持ってる選手だと思います。
 向こうがパンチを当てたいのは分かってるんで、僕の方がリーチもありますし、何もさせずに倒して勝ちたいです。(トレーナーの)ウーさんからは『相手はパンチャーだから、こうしていけ』という作戦は指示されていて、その通りにして倒して勝ちたいです。
 クロスポイント吉祥寺の良さは、練習環境は日本一だと思います。タイ人トレーナー、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーを一か所に揃えてくれているジムは他にはないと思うので。
 あと、練習仲間がみんな強いです。ここで練習すれば必ず強くなると思いますし、みんながコンスタントに試合をしているのも大きいと思います。誰かが試合が終わると、誰かが試合前なんで、ずっと練習しているんです(笑)。だから、みんなどんどん強くなって、チーム全体として常にいい感じで練習できてるのも、みんなが上がっていってる原因だと思います。
 僕は大学を卒業してからの2年間で、一番変わったのはフィジカルです。昨年、65キロ契約で試合したんですけど、相手の圧力を全然感じなくて、自分のペースで出来たんで。『フィジカルが上がってきたな』という手応えがありました。
 目標は、キックボクシングで稼ぐことです。就活もしないでプロのキックボクサーになったので、キックボクシングでめちゃくちゃ稼いで、家を建てて、カッコイイ車に乗って、というのを実現させたいです。キックボクシングが大好きなので、余計に『キックで稼ぎたい』という思いがあるんです。
 今、週5でクロスポイント吉祥寺でインストラクターをしていますけど、教えている会員さんたちがいつもチケットを買って会場に応援に来てくれるので、ありがたいな、と思ってます。だから、もっとキックボクシングをやる人を増やしたいですし、もっと会場に足を運んで貰えるようにしたいですよね。そのためにも、今回の試合でしっかりと自分の良さを見せて、力の差を見せて『スーパーライトの潘隆成は強いな』と見てる人に思わせて、もっと注目して貰えるように頑張ります」






プロフィール
潘 隆成(ぱん・りゅんそん)
所 属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1993年8月2日生まれ。24歳
身 長:181cm
戦 績:25戦19勝(3KO)5敗1分
タイトル:元WPMF日本スーパーライト級王者

「橋本道場vsREBELS」インタビュー第1弾 小笠原裕典

インタビュー

公開日:2018/2/14

聞き手・撮影 茂田浩司

“キック界のプリンス”が描く未来図
「弟・瑛作に負けていられない。55㎏のもっと上を目指す」

 2月18日(日)、東京・後楽園ホールで開催される「REBELS.54」。セミファイナルには「橋本道場vsREBELS」として、宮元啓介(橋本道場)vs小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺)、橋本悟(橋本道場)vs潘隆成(クロスポイント吉祥寺)がマッチメイクされた。
 REBELSの山口代表は「宮元選手と橋本選手は絶対に下がらない。二人の気合いと根性に対して、裕典と潘がどう立ち向かうか。それが見たくて組んだカード」という。  55㎏の小笠原裕典、スーパーライト級(63㎏)の潘は、トップ戦線浮上を狙うだけに絶対に落とせない1戦。この試合に賭ける二人の思いとは?
 まず第一弾、小笠原裕典インタビューをお届けする。






「キックボクシングがやりたくて、カナダから帰ってきました」



 キック界きってのイケメンは、自身のインスタグラム(Yuki Ogasawara (@yukiogswr)・Instagram)もお洒落だ。モノクロ写真が多く、構図も凝っている。
「友達が洋服を送ってきて『これを着て、写真を撮って送ってくれ』って言われるんですよ」
 そう言って照れる小笠原裕典。彼のお洒落インスタを見て、クロスポイントに外国人女性が見学に来て、入会するという事態も起きている。
 高校時代にカナダへ留学し、英語は堪能。大学進学も考えていたが、日本に戻ってきた。すべてはキックボクシングをやるためだ。
「強さへの憧れは前からありました。でもどっかに弱い自分もいて『恐さ』もあって。中学では普通に部活でバスケをやってたんですけど、瑛作がキックを始めててそれも気になってて」
 3歳下の瑛作の後を追うように、中学3年の時にクロスポイント吉祥寺で少し練習をした。すると山口代表から「アマチュアの試合に出てみろ」と薦められた。
「キックを始めてまだ2か月だったんですけど、代表に『カナダに行く前に思い出作りで出ろよ!』と半ば強引に出されて(苦笑)。カミナリモンに出て、その時はあっさりと勝ったんです」
 山口代表はこう述懐する。
「裕典は少し練習しただけでパンチが重くて驚いたんです。瑛作はコツコツと積み上げる努力型ですけど、兄貴の裕典はセンスがあったんです」
 転機はカナダで訪れる。カナダでもアマチュアの試合に出て、その試合で初めて敗北を味わった。「1度勝つまでやめられないな」と練習にのめり込み、次の試合で勝つ。
「初めて負けた時は『こんなに悔しいのか』と思いました。カナダはアマチュアの試合も自分の入場曲を掛けて入場して、観客もレベルの低い試合でもすごく盛り上がる。その中で負けてしまったので悔しくて仕方なくて、勝ったら気持ちよくて『もっと、もっと』と(笑)。もし、カナダでも試合にあっさりと勝っていたら、ここまでキックにのめり込まなかったと思います」
 夏休みになると日本に帰国し、クロスポイント吉祥寺で練習に励んだ。
「学業よりキックボクシングに夢中で、高校3年になると『キックを本気でやりたい』と思って、大学に行くつもりもなくて。YouTubeでK-1の試合を見て『ああいう舞台で戦うのはカッコイイな』と。
 本当は海外生活が好きで、将来は海外で生活したいと思っているんですけど、今、日本にいるのはキックボクシングがやりたいからなんです」
 18歳で帰国すると、家業を手伝いながらクロスポイント吉祥寺で練習に励み、2012年、19歳でプロデビュー。翌13年には「REBELS NEW RAIDERS TOURNAMENT 55kg級」で優勝。裕典にとってこの優勝は大きな意味を持つものだった。
「実は『REBELSの新人王を取れなかったら辞めよう』と思ってました。これが今後、将来を左右する試合だなと感じてて。その試合で勝って、新人王を獲って『ここからは格上の選手とやっていくんだ』と覚悟が決まったんです。それまでは『あまり強い選手とはやりたくない』とかありましたけど(苦笑)、今はトップに行くためなら、どんな選手ともやりますし、どんどん強い選手とやりたいです」






弟・瑛作が同じ55㎏に来て「負けられない」と思った。



 山口代表は言う。
「裕典はここ1、2年で本当に伸びました。以前は、試合をしてても自信なさげだったのが、昨年、INOVATIONスーパーバンタム級のベルトを獲り、フィジカルトレーニングの成果で体も強くなった」

 裕典が急成長したのは、弟の瑛作の存在が大きい。一昨年から瑛作が階級を上げて、同じ55kgになったことで兄弟は直接的なライバルとなった。
「自分の感覚では、ずっと瑛作のことを追いかけている感じです。キックを先に始めて、プロデビューしたのも瑛作が先ですし、KNOCK OUTで活躍しているのも刺激になっています。練習では、ずっと瑛作にボコボコにされているんですよ(苦笑)。瑛作は僕の弱点を知り尽くしていて『やっと瑛作の弱点を掴んだ』と思っても、瑛作はもっと進化してくるのでなかなかその差が縮まらないです。マススパーでも僕に対しては全然遠慮がなくて(苦笑)、瑛作とやると痛いですよ。
 以前は、兄弟というよりもクロスポイントの仲の良いチームメイトの一人で、他のみんなと同じで『勝てば嬉しい、負ければ悔しい』でしたけど、瑛作が同じ階級になってからはもっと感情的になるようになりましたね。やっぱり『負けていられない』という燃え上がるような気持ちがあります」
 同じ階級になれば、兄弟で同じ相手と戦うケースも出てくる。今回の宮元啓介は瑛作が3RKO勝利しており(2016年12月、KNOCK OUT)、当然、裕典はその比較をされるが、以前にも同じケースがあった。
 波賀宙也との試合で、瑛作は2RKO勝ち(17年2月)、裕典は4RTKO勝ち(17年6月)を収めた。
「波賀選手との試合は正直、やりづらかったです。瑛作がヒジでカットしてあっさりと勝った相手なので、嫌だな、と。ただ、同じぐらい楽しみな気持ちもあって、試合になると楽しみな気持ちが上回りました。今回の宮元選手との試合も、比較されるとは思いますけど、楽しみな気持ちが強いです。『勝って当たり前でしょ』と言われる相手よりも『調子が上がっている』という選手とやる方がやりがいがありますし。
 宮元選手はキャリアがありますし、足とかお腹とか『痛い』では倒れないと思うので、ヒジでカットするか、意識を飛ばすしか倒せないと思うので、そこに持っていけるように。
 今まではパンチに自信があって、パンチだけに偏ってしまったり、バランスが崩れた時期もあったんですけど、今はいろんな攻撃を、バランス取れて出来るようになりました」
 裕典を支えるのは「クロスポイント吉祥寺でいつもボコボコにされてきた」という、ハードな練習に耐えてきた自信だ。
「瑛作もそうですけど、不可思さん、T-98(タクヤ)さん、日菜太さんにもいつもボコボコにされているんです。ミットでは『動けるようになってきた』と思いますけど、マスやスパーをやるとこういう環境なのでなかなか自信はつかないです(苦笑)だけど、その分、試合をすると『楽だな』と思うんです。
 今年はもっと大きな舞台に出たいですし、そこで活躍して、お世話になっているジムや、ずっと応援してくれている親にも恩返しがしたいです。そういう気持ちも、キックにのめり込んでいる要素ですね。
 そのためにも、宮元選手との試合が大事だと思ってます。ここで魅せるか、魅せないかで大きく変わってくると思うんで。だからって気負いもないです。試合当日の自分を信じてるんで。
 毎日、自分の出来ることをやってきたんで、自分の進化した姿を見せます」






プロフィール
小笠原 裕典(おがさわら・ゆきのり)
所  属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1992年4月17日生まれ
出  身:東京都
身  長:178cm
戦  績:21戦14勝(3KO)4敗3分
タイトル:WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者

橋本道場対談 宮元啓介・橋本悟

インタビュー

公開日:2018/2/11

聞き手・撮影:茂田浩司

Q「橋本道場はなぜ強い選手が出てくるんですか?」
A「師範を筆頭に強い人ばかりで、鍛えられてるからです」



 2.18 REBELS.54(東京・後楽園ホール)は、メインのルンピニー王座決定戦クラップダムvs梅野源治以外にも注目カードが揃っている。中でも「橋本道場vsREBELS」は立ち技格闘技界の今後を占う重要な試合だ。激化する「55㎏」でトップ戦線浮上を賭けた「宮元啓介vs小笠原裕典」、スーパーライト級実力者が激突する「橋本悟vs潘隆成」。
 橋本道場といえば、宮元と橋本以外にも町田光、加藤竜二、安本晴翔ら強豪選手を次々と輩出しているばかりでなく「アマチュアもかなり強い子たちがいる」(REBELS山口代表)と今後も目が離せない「チャンピオンメーカー」である。
 そこで、福生市の橋本道場にお邪魔して、宮元と橋本に聞いてみた。
「なぜ、橋本道場からは次々と強い選手が出てくるんですか?」







「道場の空気に圧倒されました。怖くて(苦笑)」(宮元)



――「REBELSの取材なので」とわざわざREBELSのTシャツを着てきてくれた気遣いの人、宮元選手と、取材があるのに走りにいってしまって全然帰ってこなかったマイペースの橋本選手です(笑)。
橋本 ハハハ。自分も着替えた方がいいですか?
――いや、練習着のままでいいですよ。「魔人」っぽくて(笑)。宮元選手は元々空手でしたね。なぜ橋本道場に?
宮元 キックをやりたくて、空手の師範に相談したら橋本道場を勧められました。出稽古にも来たことがあるんですけど、先輩たちが怖くて(苦笑)。話すと優しい方ばかりなんですけど、練習の雰囲気に圧倒されました。黙々と、強くなるための練習に打ち込む空気が凄くて、自分からは話しかけられなくて『俺なんて隅っこでいいや』と(苦笑)。
橋本 僕は23歳、24歳の時に入門しました。中学は野球、高校はバスケをやってて、部活を引退した後は寸止め空手をやってたんですけど、練習は週2回とかで物足りなくてここに来た感じです。で、入って戸惑いました。誰かの紹介とかじゃなくて一人で入ったらめちゃめちゃ怖くて(苦笑)。結構、ビビりながらやってましたね。僕は元々目つきが悪いので(苦笑)、先輩たちも「変なのが入ってきたな」と思ったみたいで。
――橋本道場の「強さの秘密」は何だと思いますか?
宮元 師範が強くて、説得力があるというか。昔から強い選手が一杯いて、練習内容がヤバいです。全部キツいですけど、練習の最初にやるフィジカルで腕とか足をパンパンにして、それからスパーやミットをやるので、体は強くなりますし、スタミナもどんどん付いていきます。息を上げる練習はかなりやりますね。
橋本 師範の厳しさは大きいですね。ジムがピリっとしてて、引き締まります。
――試合会場で見てると、橋本道場はチームワークの良さを感じます。
宮元 それはありますね。仲間意識はみんなあります。練習から合同なんで「みんなで乗り切ろう!」という意識は強いです。
――スパーはガチスパーでバチバチやるんですか?
橋本 そうですね。
宮元 マスをやる時はあるんですけど、基本はガチでやります。スパーでガンガンやるんで、気持ちも体も強くなります。
橋本 やっぱりガチでやっておいた方が、土壇場での一発は出ると思いますね。マスも絶対大事だと思うんですけど、ガチもやった方がいいですね。
――スパーで怖かった先輩は?
橋本 自分は(山本)佑機さんと、加藤竜二ですね。
宮元 竜二さんは自分も(苦笑)。
橋本 自分が小さいから、思いっきりガンガンやってくるんですよ。僕はまだアマチュアの時、日本トーナメントかな、大事な試合前で、ヤツはもうチャンピオンなんですけどスパーで肋骨を痛めて。「ちょっと折れたかも」と言ったら「いや折れてない」って(苦笑)。病院に行ったらやっぱり折れてて、でも「絶対にウソだ」って認めないんですよ。
宮元 自分もアマチュアの頃は先輩にガンガン倒されて、ボディとローはかなり鍛えられました。それは今、試合で役立っていると思います。
――そうやって揉まれて、鍛えられるんですね。
宮元 そうですね。
――橋本道場といえば、橋本会長がワイシャツ姿で選手の血とか汗に構わずセコンドに付いて、選手と一緒に戦いますよね。「みんなで戦う」感じが伝わってきます。
橋本 やっぱり心強いです。
宮元 むちゃくちゃ心強いですよ。自分はインターバルでコーナーに戻って、師範の顔を見ると安心するんです。師範が近くにいてくれると「勝たなきゃ」「もっと手数出さなきゃ」とか色々と思います。
橋本 これはたまたまだとは思うんですけど、師範が愛媛に行く日に僕が東京で試合があって、その時に大怪我をしてしまったんです。そういうのはあるのかな、と。
――橋本会長は存在感が大きくて、選手からすれば「守られてる感じ」があるんでしょうね。
宮元 それはありますね。
橋本 試合に勝って、師範の笑顔を見たいですね。






「江幡戦は悔しかった。今年は全部勝ちます」(宮元)
「バチバチに打ち合って盛り上げたい。でも潘選手は判定狙いですよね?」(橋本)



――今回はREBELS勢との対抗戦ですね。小笠原選手と潘選手のいるクロスポイントは、タイ人トレーナー、ボクシング、フィジカルと練習環境の良さで有名ですけど、正直、羨ましいな、という思いはありますか?
宮元> 別に、羨ましいとかは全然思わないですね。
橋本 僕も羨ましいとは思わないですね。逆にこっちの方が気持ちは強いと思いますし。
(ここで橋本会長登場)
橋本会長 後から付けたウェイトなんて意味ねえじゃん! こっちは「これが必要だ」「あれも必要だ」って選手のために練習に加えていったんだから。後付けのウェイトは「会員さん募集」のためだよ!
宮元 と、いうことです。
――おお、対抗戦ムードが高まってきましたね。今回の対戦相手、小笠原裕典選手の印象は?
宮元 印象ですか? 背が高くて、リーチが長いな、ぐらいです。試合前に2、3回映像を見て、そこから対策を立てていきますけど。特に印象はないです。
――一度負けている小笠原瑛作選手の兄、という部分は?
宮元 全く意識してないです。ただの1選手ぐらいです。
――なるほど。今「55kg」は注目が集まっていますね。
宮元 強い選手が一杯いれば、それだけ注目が集まるのでそれはいいことだと思います。
――その分、1つの勝敗で「天国と地獄」を味わいますよね。
宮元 そうですね。自分も小笠原瑛作選手に勝っていれば、大きな舞台にずっと出られたわけですから。その分、1つも負けられないな、という気持ちですね。
――昨年12月の両国国技館での江幡塁戦を見て、宮元選手の調子がさらに上がってる印象を受けたのですが、ご自身ではいかがでしょう?
宮元 一昨年、小笠原瑛作選手に倒されてから、結構フィジカル面は強化してきたので、体の強さはまたさらに上がったかなと思います。
――江幡戦は接戦の末に1者はドローで0-2。敗れたとはいえ、終始前に出て攻めた宮元選手が評価を高めた試合でした。
宮元 やってる本人はあまり分からないですね。一生懸命だったんで、そこまで細かく試合内容は覚えてないですけど、向こうがボディを嫌がってたのは分かりましたし、自分は向こうのローは全然痛くなくて気にしなかったんで。終わった時は負けはないのかな、と思ったんですけど。
――試合後、いろんな人から「いい試合だった」とか「負けてなかった」と言われたと思うんですけど。
宮元 言われました。それを聞くとやっぱり悔しいですよね。もっと前に出たら勝てたのかな、と思ったり。だから、今年は一試合も落とせないです。決まった試合は全部勝つ、と思っています。
――橋本選手は、潘選手の研究は?
橋本 あまり対戦相手の研究はしないんですけど、先輩の田中さんがやってて、その映像がYouTubeに上がってるので何回か見ました。印象? 戦績がいいのと、顔もいいな、って(笑)。
宮元 フフフ。
橋本 背が高くて、手足も長いんで。近づけさせてくれないと思うんで。
――潘選手は「KOしたい」と言っていますね。
橋本 KOを狙ってくれるなら逆にいいですね。僕は「判定を狙って来るんだろう」と思ってるんで(苦笑)。コツコツ攻めてきて、気づいたら負けてた、みたいな試合だと相手のペース。僕はバチバチに打ち合いたいんで、本当にKOを狙ってくれるならいいですけど。
――どんどん来いよ、と。
橋本 絶対来ないと思うんですけどねぇ(笑)。絶対に離れて蹴るんでしょ、って。
宮元 そうですよね。
橋本 ただ、最近はパンチも上手くなってるんですよね?
――前回は小川翔選手からパンチでダウンを奪ってますね。
橋本 それは凄いですね。自分は盛り上げたいんで。もちろん負けるのは嫌ですけど、つまらない試合で判定負けをするぐらいなら、バチバチに打ち合って勝っても負けてもKO、がいいんですよ。
――おお!
橋本 年齢も年齢なんでそんなに長くも続けられないだろうし、どの試合が最後になるか分からないと思ってるんで。1つも落とせない気持ちで、一つ一つの試合をやっていって、大きな舞台でも戦いたいですね。
――去年よりも今年の自分の方が強い、という自信はありますか?
橋本 はい、ありますね。「落ちてきてるな」と思ったら続けられないです。
――ご家族は何と?
橋本 親は「頑張ってるから応援したいけど、早く辞めてほしい」と(苦笑)。反対っていうわけじゃないですけど、試合は一度も見に来たことはないですし「勝ったよ」と映像を持っていっても見たがらないですね。無理矢理見せる感じで。
――身内だとそうですよね……。宮元選手は3か月前にご結婚されたそうですが、奥様は?
宮元 ウチはすごい応援してくれてて、試合でも「絶対に負けちゃダメ!」と煽られるぐらいなんで(笑)。
――あと「REBELSは戦いやすい」という声をよく聞くんですけど、そういう感じはありますか?
宮元 いや、自分は特にないですね。どの団体に出ても、やりやすいとかやりにくいとかはないです。
橋本 僕は1回しかREBELSに出てないですけど「やりやすいな」と思いましたよ。グローブがすごく握りやすくて、殴りやすいんです。
宮元 ああ、そうですね。グローブはすごく使いやすいです。
橋本 演出も豪華ですし。
――では、最後に「2・18後楽園ホール」に向けて、ファンの方へメッセージを。
宮元 僕は蹴りが得意なので、今回もバンバン蹴っていきます。パンチはちょこっとですけど(笑)、今回も面白い試合をして、KOで勝つので、応援をよろしくお願いします。
橋本 自分はやっぱりパンチが好きで、細かいテクニックはないんですけど、バチバチに打ち合って会場を盛り上げるんで。
――ちなみに、山口代表は橋本選手の「絶対に下がらない試合」が大好きだそうですよ。
橋本 ホントですか!? 絶対に「もっと頭を使って戦えよ」と思われてると思ってました(笑)。橋本道場は僕以外、みんなテクニックを使えるんですけど、僕は不器用なので。
宮元 橋本道場の「魔人」ですし(笑)。
橋本 どんどん前に出て、バチバチの打ち合いを見せるので、応援をよろしくお願いします!






プロフィール
宮元啓介(みやもと・けいすけ)
所  属:橋本道場
生年月日:1992年12月16日生まれ
出  身:埼玉県
身  長:168cm
戦  績:43戦27勝(11KO)11敗5分
タイトル:元WPMF世界スーパーバンタム級王者

橋本悟(はしもと・さとる)
所  属:橋本道場
生年月日:1986年3月18日生まれ
出  身:東京都
身  長:172cm
戦  績:32戦18勝(9KO)12敗2分
タイトル:MuayThaiOpenスーパーライト級王者


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