【REBELS ~The FINAL~】麻火佑太郞インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/17

「魅せるだけでなく『強い』と思われる試合をします」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「ライト級/BLACKルール/3分3R・延長1R」で、紀州のマルちゃんと対戦する麻火佑太郞。
昨年11月、『REBELS』初参戦を果たした麻火は蹴り技を駆使した戦いで勝利を収めた。今回、大谷翔司との対戦が決定していたが、大谷の欠場により対戦相手が変更。そんな中、どのような戦いを目指しているのか?



──今回、対戦相手が変更になりました。

麻火 もともと対戦する予定だった大谷選手がチャンピオンのバズーカ巧樹選手に勝ったということで、かなりいい機会をいただいたと思って、勝てばベルトに近づくことができるんじゃないかと思ったんですが、どっちにしろ勝ち続けなければチャンピオンベルトは巻けないと思うので、相手が変わってもやることは変わらないかなというのが正直なところです。勝ち続ければベルトに手が届くと思うので、あまり気にしてないです。

──新たに決まった紀州のマルちゃん選手の情報は?

麻火 昨年、大谷選手とイノベーションの王座決定戦で対戦したときの映像は見ました。ステップを使ったりして、大谷選手はやりづらそうだなと思いました。でもちょっとスタイルが似てるというか、自分もステップを使って戦うので、打ち合いになったりするような他の試合とはまた別の、面白い試合ができるんじゃないかなと思います。

──特に警戒する点は?

麻火 正直そんなになくて、自分のペースに持ち込めればいいかなと思ってます。

──前回の試合でもステップと蹴り技が特徴的でした。バックボーンは?

麻火 小学生のときから新極真空手をやっていて、それがベースです。中学からはキックボクシングを始めたんですが、そのジムがテコンドーもやっているところで、そこでテコンドーも同時に始めて、数年は両立してやっていました。途中でボクシングのジムにも通いましたし、いろいろやってました。

──ということは、蹴り技はテコンドーのもの?

麻火 その前の空手時代から蹴り技が得意だったんです。体が細かったので、パンチで立ち向かうよりは蹴りを中心とした手数で対抗するスタイルでした。空手があったからこそ、テコンドーでも蹴りが通用したかなというのはあります。

──それは地元・長野でのお話なんですよね?

麻火 そうですね。去年の4月に上京するまでは、長野でやっていました。長野ではセミプロも入れて12~13戦していて、高校生の時にプロデビューしました。前回の試合が、上京しての初戦でした。

──なぜ上京しようと?

麻火 地方にいるときから、東京の選手に負けたくないと思ってずーっとやってきたんですけど、もっと格闘技人口が多い中で頑張っていくということが、自分の格闘技人生にいい影響があるかなと思うようになって。でも正直踏み切れていなかったんですけど、出稽古先の先生が「自分は格闘技をやり切れなかったことに後悔があるので、君はやり切ってほしい」という風にポロッと言われたのを聞いて、「今しかできないなら行くしかないな」と、そこで踏み切ることができたんですね。公務員の学校に行っていて、公務員試験も合格していたんですけど、母親が「東京で挑戦しておいで」と言ってくれたので、思い切って上京しました。

──東京での所属先をPHOENIXに決めた理由は?

麻火 長野にいたときに、テコンドーの先輩経由で知り合った雅駿介選手の紹介で何度か出稽古に来させていただいたことがあったんですね。そこで教えてくれたタイ人のトレーナーが本当にすごいトレーナーだったのでここなら強くなれるなと思って選びました。

──では前戦は、東京でやったことの成果が出たということですか?

麻火 そうですね。練習でやったことが出せたと思うので、ちょっと成長を感じた試合ではありますね。

──となると、今回の試合のテーマは?

麻火 前回の試合はまだまだ課題点ばかりなんですけど、前回の内容を超えるというのが一つのテーマとしてありますね。

──どういう勝ち方をしたいですか?

麻火 相手が僕の映像を見たとしても同じ試合にはならないですし、自分のやりたいことが出せれば、自然といい結果が出ると思います。

──お客さんにはどういうところを見てほしいですか?

麻火 前回、蹴り技は評価していただいたんですけど、やっぱりお客さんは倒し合いを求めているというのは分かっています。前回は魅せる試合ができたと思っているんですけど、今回は「強いんだな」と思っていただけるような試合にしたいです。

──これからの目標は?

麻火 まずは今呼んでもらっている『REBELS』/『KNOCK OUT』でベルトを巻くことが一つの目標です。でもそこもゴールではなくて、ベルトを獲ったら自分のやりたいことだったり発言権だったりも出てくると思うので、それを言葉にして実現していきたいなと思っています。

──この先やってみたい選手は?

麻火 ずっと思っているのはスアレック選手です。去年からずっと言ってるんですけど、スアレック選手は『REBELS』/『KNOCK OUT』でダントツ一番の選手だと思っています。今はまだ「何か言ってるな」ぐらいにしか思われてないと思いますけど、これから勝ち続けて周りの人も認めてくれれば、自然と組んでもらえるだろうなと思ってます。あとバズーカ選手ともやりたいとずっと思ってます。

──まずはそこに近づけるように、存在感をアピールしたいと。

麻火 そうですね。今年全部勝って、今年中にベルトに挑戦できればと思っています。

プロフィール

麻火佑太郎(あさひ・ゆうたろう)
所  属:PHOENIX
生年月日:1999年8月20日
出  身:長野県上田市
戦  績:13戦8勝5敗


【REBELS ~The FINAL~】紀州のマルちゃんインタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/17

「入場を見てくれれば、『マルちゃんってカッコいいな』って思うんで」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「ライト級/BLACKルール/3分3R・延長1R」で、麻火佑太郞と対戦する紀州のマルちゃん。
選手欠場による代理出場で『REBELS』には初参戦となるが、自分が華のある存在だということにかけては圧倒的な自信があるようだ。風変わりなリングネームの由来とともに、マルちゃんの自信のほどを聞け!



──急きょ代理出場ということになりました。オファーを聞いたときはどんな気持ちでしたか?

紀州のマルちゃん(以下マル) 正直、おいしいなというのが一番の印象ですね。。大きな舞台に呼んでもらえるのがうれしいなと思います。で、後楽園ホールでの試合は2回目で、2019年10月(ハルク大城戦)が初めてだったんですけど、そのときは1RでKOされたんで、今回は勝ちたいです。

──相手の麻火佑太郞選手について、カード変更リリースのコメントでは「知らない」ということでしたが、その後映像を見たりは?

マル 見ました。面白い選手やなあとは思います。普通のキックの選手とは違うスタイルで、テコンドーの蹴りとか横蹴りとかいろんな技を持ってるんで、まだそこでは出てないいろんな罠を持ってるんやろなあと思います。

──それに対してどう戦いますか?

マル いつも通りで、作戦とかは特にないです。倒すだけです。

──どんな風に倒したいですか?

マル 失神させたいです。技にはこだわりはないですけど、失神はさせたいです。

──失神! 過去に失神KO勝利の経験は?

マル あります。1年ほど前に、相手が担架で運ばれてました。倒す前に何となく「あ、いけるな」という感覚が来て、終わったら「あ、倒れた」と思って。失神したとは思ってなかったんですけど、見たら泡吹いてたっていう感じですね。

──所属の武勇会はハードパンチャーの多いジムですよね。マルちゃん選手の場合は?

マル 先輩たちもすごいんですけど、僕はまた違った、華のあるKOができると自分では思ってるんで。特に麻火選手にこだわらず、ライト級やったら誰でもいいなあと思ってるんで、有名な選手と当ててほしいなと思ってます。

──前述のコメントでも「華がある」ということを強調されてましたよね。どのあたりに華が?

マル 風貌というか、オーラは一番あると思いますよ。あと、試合を楽しみながらやってるというのが伝わってると思います。

──何よりリングネームが特徴的ですが、これは?

マル 本名から来てる部分もあるんですけど、覚えてもらいやすい名前にせんとアカンなというのがあって、「紀州のドンファン」からもらいました。

──あ、やっぱりそうなんですか!

マル もちろんそうです(笑)。和歌山出身というのもあるんですけどね。でも正直、どういう人かはほぼほぼ知りません(笑)。名前が売れてるんで、面白いなあと思って借りました。この名前と一緒に、俺のことを覚えてほしいです。

──ちなみに和歌山出身で、現在の所属は四国・愛媛のジムですよね。

マル 学校が四国やったんです。今後は就職もせんと、ずっと四国でやっていくつもりです。今は何もしてなくて、バイトだけなんで。いずれはキック一本でいきたいです。

──『REBELS』/『KNOCK OUT』についてはどういう認識ですか?

マル いいイベントやなと思います。昔からあって、大きな舞台なんで「立ちたいな」とは思ってました。

──今回の勝利の先って何か考えてますか?

マル あります。どこの団体とかはどうでもよくて、「マルちゃんはすごいな」「カッコいいな」「華があるな」と思ってもらえるような唯一無二の存在になって、名前が売れればいいなと。あとは刺激のあるしあいがしたいなと思ってます。

──今回は大谷翔司選手の代理ですが、昨年イノベーションの王座決定戦で大谷選手と対戦してますよね(判定負け)。

マル はい。大谷選手にはイノベーションのベルトを持っててもらって、ベルトの価値を高めといてほしいなと思います。絶対負けんといてほしいです。高めに高めたところで、おいしいところをもらいに行きますんで。

──お客さんに「ここを見てほしい」というポイントは?

マル 試合より入場を見てほしいです。「カッコいいな」って思うはずなんで。そこだけです。

──自分でそこまで言う選手はあまりいないと思うんですが……。

マル そうなんすよ。自分で言わないと、誰も言ってくれないじゃないですか。だから自分で主張していこうかなと思って(笑)。

──それだけ自信はあると。

マル ありますね。それが自信過剰になるんかどうなるか、分からんすけどね。

──まずは稼げるようにならないといけないですね。

マル でもやっぱり、そのためにも今度の試合は大事になってきますよね。コロナであんまり試合できひんから、2022年から勝負かなあと思ってたんですけど、ここでいい話が転がってきたんで、2021年は駆け抜けようかなと思います。

プロフィール

紀州のマルちゃん(きしゅうのまるちゃん)
所  属:武勇会
生年月日:1998年4月15日
出  身:和歌山県紀の川市
戦  績:9戦7勝(5KO)2敗


【REBELS ~The FINAL~】橋本悟インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/16

「『年取って弱くなってんじゃねえの?』とは言わせない!」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「64kg契約/REDルール/3分3R・延長1R」で、良太郎と対戦する橋本悟。
激闘派として知られる橋本だが、昨年は黒星が続いて方向性に悩んだこともあったという。良太郎戦では周囲から激闘が期待される中、どんな戦いを思い描いているのか?



──昨年末はイノベーションの大会で小磯哲史選手に激闘の末勝利して、1年をいい形で締め括りましたね。

橋本 勝って終われて、ホッとしました(笑)。去年は3試合しかできなかったんですけど、最初はバズーカ巧樹選手に負けて、次は畠山隼人選手にKO負け。そこまではだいぶ苦しくて、「このままでいいのかなあ」とか悩んだりしてました。だから最後勝てて、やっぱり間違ってなかったと安心してます。でも、「激闘でよかった」ってよく言われるんですけど、自分的には「激闘じゃダメでしょ」って思うんで(笑)。もっとあっさり勝つつもりだったので、もつれちゃったのは反省点ですね。

──悩んだという時期に変えたことはありますか?

橋本 ボクシングジムにも行ったりして、パンチを磨きました。でも小磯戦では蹴りが多かったんですけど(笑)。パンチに自信があるから蹴れた部分もあるのかなって、プラスに捉えてますけどね。

──今回の良太郎戦に向けて、会見でも「もっと蹴る」と言われていました。悩んで変えたのは、その部分というわけではないんですね。

橋本 もっと蹴らなきゃというのは、デビュー当時から毎試合のように言われてるので、それがちょっと出るようになったのかなという感じですね。

──ただ、良太郎戦で期待されているのは、やっぱり激闘ですよね。

橋本 ですよね(笑)。期待されてるならそれでいいかというのもあるし、もちろんサラッと勝ちたいというのもあるし。サラッと勝つということはKOということで、だったら盛り上がると思うので、それならそれでいいですし。どっちにしても盛り上がって、勝つならば。

──橋本選手と言えば激闘というイメージが強いですが、激闘にはリスクが伴いますよね。

橋本 僕は以前から「倒すのも倒されるのも仕事だ」って言ってるんですよ。笑われるんですけど、僕はけっこう本気で言ってて。お客さんは、絶対に人が倒れるところを見に来てるじゃないですか。僕の応援の人は相手が倒れるところ、相手の応援の人は僕が倒れるのを期待するし。だからどっちにしろ、これが仕事でしょ、と思うんで。うまいテクニックを見せるのも素晴らしいんですけど、僕はそれができないのでできる人に任せて、倒し合いを見せるのが僕の仕事かなと思ってます。だからリスクどうこうは考えたことないです。

──ではやっぱり、今回の良太郎戦も打ち合い上等、激闘上等ということになりそうですね。

橋本 そうですね(笑)。でも僕のイメージだと、良太郎選手はそんなにガツガツ来るタイプじゃない気がするんですよ。どっちかというとテクニシャン寄りじゃないかなと思っていて。

──ただ、メリハリがあって行くところは行くというタイプですからね。『REBELS』最後の大会でこのカードが組まれたということは、それにふさわしい激闘を見せてくれということじゃないかと。相手として異存はない?

橋本 『REBELS』的に名前があるのは彼の方だと思いますし、僕は2~3回しか出たことがないんですよね。チャンピオンでもあるわけだし、生粋の『REBELS』ファンからすると彼の方が人気もあるでしょうから、僕にとってはありがたい相手です。

──その後はブランドが『KNOCK OUT』に一本化されますが、そこでタイトル戦線にという意欲はありますか?

橋本 僕は今、引退のしどころを探しているという感じもあるので……。今回負けたらそこから外れるわけだし、勝って「次はタイトルマッチ」と言ってもらえるんだったら、そこでベルトを獲って引退というのもいいなと思うし。まあ、あんまり先のことを考えるよりは、目の前の試合のことに集中してますね。

──では、今回の試合で一番見せたいものというのは?

橋本 鈴木千裕選手とバズーカ選手に負けて、年齢も年齢なんで、「コイツ、弱くなってんじゃねえの?」と思われてると思うので、そんなことないよというところを見せたいですね。「年を取って弱くなってるわけじゃねえぞ」という試合を見せたいし、そう言える勝ち方をしたいです。年取って弱くなってやめてったと思われたくなくて、「まだできるよ」「もったいない」って言われながらやめたいという気持ちがあるので。

──最後に、良太郎選手にひと言メッセージがあれば。

橋本 何だろう?(笑) 「お互いいい年なんで、どっちも引退したらメシでも行こうよ」って言っといてください(笑)。

──分かりました。では、激闘に期待してます! ……って、結局言ってしまいました(笑)。

橋本 いや、そう言われる方がうれしいです(笑)。

プロフィール

橋本悟(はしもと・さとる)
所  属:橋本道場
生年月日:1986年3月18日
出  身:東京都西多摩郡
戦  績:41戦21勝(11KO)17敗3分
タイトル:INNOVATIONスーパーライト級王者、MUAY-THAI OPENスーパーライト級王者


【REBELS ~The FINAL~】良太郎インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/16

「『REBELS』の最後に、意地のぶつけ合いを見せつける!」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「64kg契約/REDルール/3分3R・延長1R」で、橋本悟と対戦する良太郎。
REBELS-REDライト級王座を保持する良太郎は、『REBELS』から『KNOCK OUT』に移行するこのタイミングで階級アップを表明。その意味でも今回の橋本戦は、重要な一戦だ。そんな良太郎がこの試合にかける意気込みとは?



──1月の対戦カード発表会見では、橋本選手との顔合わせで微妙に和やかな空気になってましたね。

良太郎 そうですかね。まあ僕もいい年なんで、乱闘とか起こしてたらヤバいでしょう(笑)。もう30超えてるんですから(笑)。

──いや、乱闘を期待してるわけではないんですが(笑)。橋本悟選手のことはどう認識してましたか?

良太郎 僕はチームの代表でもあるので全体的に見てますし、橋本道場は名門でいい選手がたくさんいるじゃないですか。もちろん試合会場ではよく顔を合わせますし、年齢も近いので、会えば普通に話もしますよ。

──キャリア的にもどこかで対戦していてもおかしくなさそうですけどね。

良太郎 そうですね。ただ、本来の階級は橋本選手が上なので。本来、僕は61.2kgの階級のチャンピオンで、彼は最近は64kgとか65kgとかでの試合が多いですよね。今回は64kg契約での話が来たので、実質は僕が上げている感じです。

──その契約体重は気にならなかったんですか?

良太郎 僕は65kgでもよかったんですよ(笑)。前回のハチマキ戦も64kgでしたしね。そこは全然大丈夫です。階級のリミットが変更になって、この先は65kgのスーパーライト級でいくつもりなので、そこにアジャストできるように挑戦していければと思ってます。

──会見の時点で宮田プロデューサーからも「激闘間違いなし」という言葉もありましたが、一方で橋本選手は「サラッと勝つのも目指して」とも言っていました。実際、どういう展開になりそうでしょう?

良太郎 そりゃあ「負けます」って言って試合する選手はいないですからね(笑)。ただ、お互いキャリアもありますし、それこそ『REBELS』のファイナルという舞台で、僕が階級を上げて橋本選手とやる形なので……まあそりゃゴングが鳴ってドーン!って倒せば一番楽ですけど(笑)、そんな楽な方向に行くことばっかり考えてたら、練習も抜いちゃいますから。そうならないように、フルラウンド戦い切るスタミナと作戦も考えながら動いてます。でも性格的にもこういう感じだし、打ち合って楽しくなっちゃって……っていう想像はしてるんですけど(笑)。

──打ち合いになったとしたら、橋本選手はそれに応える相手ですよね。

良太郎 気持ちいいファイターですからね。お客さんもそれが見たいし、この前もハチマキ選手とやっててそれを感じたし。本当はね、カーンと鳴ってドーン!と終われば、楽でいいですけど(笑)、そんな楽な世界じゃないですからね。

──当日は日菜太vs海人、老沼vs白幡のタイトルマッチなどもありますが、一番目立つ試合を目指すという気持ちは?

良太郎 今のシステムだと、結局は選手の誰かからチケットを買ったお客さんが多いわけじゃないですか。でも、ツイキャス有料配信も含めて、「良太郎が出るんじゃん」「橋本悟が出るじゃん」って少しでも思ってもらえて、トイレ休憩になっちゃダメですよね。その点、僕らの試合はそうはならないであろうなというのがあるので。僕は全力でそこに応えられればなという感じです。

──ご自身にとって、この試合の一番のテーマは?

良太郎 何だかんだ橋本選手も何度も『REBELS』に出ていて、僕も『REBELS』の最後のチャンピオンなので、意地のぶつけ合いは見せつけたいですよね。こういうキャラ同士ですから(笑)。技術レベルの高い試合もあっていいんですけど、それこそ宮田さんがプロデューサーになって、その宮田さんがいた全日本キックの時代の、あの血なまぐさい感じが僕は好きなんで。お客さんも、今だったらコンプライアンス的にダメな応援の仕方をしたりして。ああいう雰囲気が好きなので、少しでもそれに近い感じで楽しんでもらえればなと思います。

──このところ、「REBELSの“顔”」争いが活発になってきています。良太郎選手はそこについては?

良太郎 僕はデビュー当時から選手兼トレーナー兼マネージャーみたいな感じでやっているので、主催者側の気持ちも考えちゃうんですよ。各団体に一人は“顔”になる選手がいないと、その団体の色味が感じられないですよね。『REBELS』ではぱんちゃん璃奈選手が出てきてるし、鈴木千裕選手や龍聖選手の勢いもすごいですけど、僕は「裏枠」でいいんです(笑)。

──でも「『REBELS』と言えば」という選手の一人なのは間違いないわけで。

良太郎 だからこそ、『KNOCK OUT』になるにあたって階級を上げて、またタイトルを獲りに行くことを目指してモチベーションを上げているところでもあるんですよ。その選手にしか出せない色気ってあるじゃないですか。僕はけっこう異質ではあると思いますけど(笑)、そのポジションはけっこう大事だと思ってるんで。

今、同じチームの安達浩平が王座決定リーグ戦をやっていて、トントンといけばタイトルマッチをやってベルトが獲れると思うし、他にも濱田巧とかもいるので、教え子が上に行って、僕自身も新しい階級でベルトが獲れれば、それはそれで面白いじゃないですか。

──橋本選手に良太郎選手へのメッセージを聞いたところ、「お互い引退したらメシでも行こうよ」ということでした。逆に橋本選手に対してメッセージを……。

良太郎 いや、引退しなくてもメシぐらい行きますよ(笑)。何で「引退したら」なんだろう? じゃあ、「試合終わったら飲みに行こう」って伝えといてください。あ、じゃあ負けた方のおごりということで(笑)。言っといてくださいね!

──了解しました!(笑)

プロフィール

良太郎(りょうたろう)
所  属:池袋BLUE DOG GYM
生年月日:1988年12月21日
出  身:千葉県柏市
戦  績:30戦12勝(5KO)13敗5分
タイトル:REBELS-REDライト級王者


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