REBELS.63 × KNOCK OUT見所解説!
メインイベント 第10試合
REBELS-MUAYTHAI ライト級 暫定王座決定戦
3分5回戦(延長あり)
REBELS-MUAYTHAIルール
本来ならば王者・良太郎がスアレックの挑戦を受けるはずだったライト級タイトルマッチ。良太郎が雅との試合で受けた怪我のため、スアレックvs雅の暫定王座決定戦となった。
8月のKO CLIMAX登場時からREBELS-MUAYTHAIライト級挑戦を唱えていた雅は、自力でこのチャンスを引き寄せたと言えるだろう。下馬評では絶対的不利とも言われているスアレック戦をひっくり返すのは、彼のような“持っている”選手なのかもしれない。
とはいえREBELSの倒し屋としてすっかり認知されているスアレックは、そうそう簡単に打ち破れる壁ではない。昨年は宮越に倒されるなど不覚をとったが、今年に入り全勝と調子を取り戻してきて、超攻撃型ムエタイの名に恥じないキラーぶりを発揮している。
ますます熾烈な争いになりつつあるREBELSライト級戦線。
この闘いを制し、来年2月のKNOCK OUT大田区総合体育館大会に駒を進めるのはどちらだ!?
セミファイナル 第9試合
57kg契約
3分3回戦(延長あり)
REBELSルール
日本テレビ「news every.」で特集され、注目されている栗秋祥梧。
あの細い身体から出される左フックは、当たれば必ず倒れる規格違いの威力を持つ。
その証拠に、前回圧倒的に不利を予想された元ルンピニーランカーのJOE. TEPPEN GYMをボディであっさり沈め、後楽園に詰め掛けた栗秋ギャル100人の溜飲を下げた事は記憶に新しい。
今回はその栗秋ギャルが更に増えて200人近くに倍増。これだけのファンの前で無様な姿は見せられないと、日々練習に励んでいるに違いない…はず……。
さて、その栗秋に向けられた刺客は、8月のKO CLIMAXで栗秋の先輩である小笠原瑛作を苦しめたスペインのミケール・フェルナンデス。
13勝のうち12KOという戦績からわかる通り脅威のKO率で、倒し屋の栗秋とは噛み合う事間違いなし。
ミケールにとっても、前回負けたにも関わらずの日本再上陸。このチャンスを逃すはずはない。
この試合、KOで間違いない。
第8試合
REBELS 67kg級 王座決定戦
3分3回戦(延長あり)
REBELSルール
昨年、今年とUMAはREBELSの看板を背負い他団体のリングで闘い、強さを証明してきた。
昨年末に行われたS-cup世界トーナメントでは、10日前のオファーにも関わらずなんと準優勝。痛めた足を引きずりながら「明日なか卯のバイト、ワンオペなんですよ~」と憂鬱そうに話していたのが印象深い。
そんな苦労人UMAに再びREBELSの中心に戻るチャンスが巡ってきた。
S-cup世界トーナメントで準優勝、新日本との対抗戦でも勝利、更にイノベーション王者との対抗戦でもKO勝ちした事が評価されて、初代REBELS 67kg級 王座決定戦に抜擢。
やる気になりすぎて、自分の家に全く帰らずクロスポイント近くの選手寮に毎日勝手に寝泊まりして、選手とコーチに迷惑がられているくらいだ。
そんなやる気満々のUMAと王座を争うCAZ JANJIRA、こちらもやる気満々のようでFacebook・Twitterで自らの過去と現在を語っている『光と陰』というストーリーをあげている。
そのストーリー自体は途中で不意に過去に飛んだりまた現在に戻ったりと読みづらさ満点なのだが……試み自体は素晴らしいと感心している……。とにかくCAZ JANJIRAは千載一遇のチャンスに燃えている。
『光と陰』を読むとなかなかの苦労人CAZ JANJIRAがベルトへの執着心で掴み取るか、それとも「新品じゃないと嫌だ!」と何でも新品好きのUMAが新たに創設される新品のベルトを巻くのか……6日に決着がつく。
第7試合
REBELS-MUAYTHAI スーパーウェルター級 王座決定戦
3分5回戦(延長あり)
REBELS-MUAYTHAIルール
1年をかけて行われたREBELS-MUAYTHAI スーパーウェルター級王座決定リーグ戦。
そこで抜き出たのは吉祥寺の巨神兵・吉田(188cm)だった。リーグ戦では全勝2KOで勝ち点8点と、準優勝の津崎の5点を大きく引き離しての優勝。今回の王座決定戦も勝って当然の立場ではないだろうか。
しかしながら相手の津崎の凄まじいモチベーションの高さが、この勝負を分からなくさせている。34才の津崎はこのタイトルマッチがラストチャンスだとばかりに、気合が入っているという。
世界中を放浪し自分探しの旅に出ていた津崎が辿り着いた終着点、それがREBELSのベルト奪取なのだろうか。
吉祥寺の巨神兵vsBPF(バックパッカーファイター)、これまでの実績では圧倒的に吉田だが、大番狂わせもあると考える。
本来ならば前回の8月大会で組まれるはずだったこの試合。大谷の怪我が完治した事で無事に行われる事になった。
大谷はREBELSファンにはもうすっかり認知されているだろう、REBELSライト級のトップランカー。新日本キック・高橋亨汰との試合ではホールを熱狂に巻き込んだ(結果はドロー)。
その後高橋は新日本のライト級王者となっている事を考えると、大谷が王者レベルにあるのは間違いない。
対する津橋は元蹴拳王者でREBELSライト級王座決定トーナメントにてピラオ・サンタナと激闘を繰り広げた(KO負け)。
あまり語らず朴訥な人柄の大谷と、スベりまくる事もなんのそのとばかりに喋るまくる津橋。対照的な2人だが、目指す山の頂点は同じREBELSのベルト。
再び両者が目指すベルトへの第一歩となるこの試合を制するのはどちらか。
名門・橋本道場が送り込む元極真世界王者の与座は、デビューからわずか半年にも関わらず、規格外のスピードでキック界の序列を駆け上がっている。
前回の試合では4戦ながら56戦のキャリアの相手に競り勝った。破竹の快進撃を進める与座の一番の武器、様々な角度に変化しながら出される重い蹴り技は必見である。
しかしながら今回はそう簡単にはいかないだろう。相手のテレカは、一撃で倒すものをパンチでも蹴りでも膝でも持っている危険な相手。
その証拠に前回の試合では、MA日本スーパーライト級王者のバズーカ巧樹を飛び膝一発で仕留めて見せた。
一撃の殺し技を持つ危険なテレカと、蹴りの殺し屋与座の初遭遇は、危ない予感しかしない。
選手歴15年にも及ぶNIIZUMAX!は現在絶好調だ。
ここ最近の3年間は1年に1回夏の興行だけ出場する事から七夕の男と呼ばれていたが、今回は連勝で気を良くしたか初の連戦。
しかも相手のウルフは若く戦績もかなり良い選手。
小磯と共にREBELSの門番的ポジションになりつつあるNIIZUMAX!としては、初登場のウルフタツロウに易々と超えられるわけにはいかないだろう。
過去には日菜太とも闘った(KO負け)経験を持つNIIZUMAX!と若きアントジムのホープ・ウルフタツロウのサバイバルマッチに注目してほしい。
降籏はスーパーウェルター級王座決定リーグ戦で優勝候補筆頭に挙げられながらも、まさかの3位。再び王座を目指す上でもREBELSファンの前でいい形でアピールしたいだろう。
助川はREBELS初登場。先日の新日本キックでウェルター級王者のリカルド・ブラボに敗れたものの、善戦した事が評価されてのREBELS出陣となった。
王座決定リーグ戦に出場した降籏を破れば王座挑戦への光も見えてくる事を考えると、助川のモチベーションは高いだろう。
2人ともREBELSでの存在をアピールするためには負けられない一戦だ。
半年以内に何らかのタイトルが取れなければ引退と宣言している原島と、44歳ながら若手選手に必死に食らいついて練習を積んでいる浦林による前回ドロー試合の再戦だ。
恐らく原島は、パンチの高速連打(決して重いパンチではない)で前へ前へいくだろう。それをベテラン浦林がしっかり対応出来るかが勝負の鍵を握ってくるに違いない。
共に負けたら引退という雰囲気も醸し出す両者の試合。目にできるのはこれが最後かもしれないという意味で必見?の試合だ。
REBELS初登場選手同士の試合。
大川はキック自体が久々の復帰戦となり、しかも所属の青春塾自体がREBELS初参戦。
対する鈴木はファイター養成工場のONE'S GOAL所属。
第1試合から盛り上がる試合が期待できる。
10.4 KNOCKOUT・10.6 REBELSからスタートするトライアウト育成試合は、新生KNOCK OUTとREBELSのコンセプトである選手育成を体現する企画となる。
KOトライアウトに応募してきた選手の中から、そしてアマチュアREBELSに参加している選手の中から、将来性のある選手をREBELS・KNOCK OUTの自前選手として育てていくことを主眼としている。
オープニングファイト第2試合の高橋佑弥は空手出身でアマチュア戦績6戦6勝5KOと倒す力を持っている選手。対する森本は大学ボクシング部出身で、インターハイ出場の経験もある本格派だ。
オープニングファイト第1試合の井熊知也もアマチュア戦績5戦5勝でパンチでガンガン前にでるファイター。対する高橋和成はアマチュアREBELSでベストファイトに匹敵する試合をした事から今回のトライアウトに抜擢された。
ここから未来のREBELS・KNOCK OUTを支える選手が産まれてくるはず。今からチェックしておいて損はない。