【REBELS ~The FINAL~】記者会見レポート

レポート

公開日:2021/2/24

2021年2月28日(日)東京・後楽園ホールで開催される『REBELS ~The FINAL~』に関する緊急記者会見が24日(水)都内にて行われた。

 ダブルメインイベント終了後にREBELS記念セレモニーが行われ、スペシャルエキシビションマッチでREBELS・山口元気代表(元MA日本フェザー級&フライ級王者)が一夜限りの復帰、元K-1ファイターで現在はRIZINを主戦場にしている皇治(TEAM ONE)と対戦することが決定した。

この一戦について宮田充プロデューサーは「セレモニーで11年間のREBELSの歴史をビジョンで流したり、REBELSゆかりのファイターに参加してもらうことを考えていましたが、スカパー!、ツイキャス、会場で観戦していただける皆さんにもっと楽しんでもらえるものはないかと考えました。結果、REBELSという大会を封印する以上は、主役というのは2010年1月から11年間REBELSを主催されてこられました山口代表にここで主役になっていただきたいなと。元々、MA日本キックで二階級のチャンピオンに輝き、90年代の日本キック界軽量級のトップファイターの一人でした山口代表に確認したところ、引退試合を行っていないということでした。REBELSファイナルはファイターとしてリングに立ってもらうのがいいと考え、オファーをしました。(山口代表は)非常に固辞されましたが、ご快諾いただきました」と山口代表が復帰に至った経緯を説明した。

 対戦相手の皇治抜擢については「山口代表の相手は誰がいいかと考えた中で私からオファーさせていただきました。皇治選手はリング内外で当然人気も高く、日々アグレッシブに活躍されているファイターです。僕は(K-1の会見などで)色々とやり取りがあったのですが、ぶっちゃけファイトマネーは高いというのは聞いていて、エキシビションマッチで出てもらえないかと何度か話させてもらって、色々と調整してもらった結果、皇治選手が久しぶりにリングに立ってもらうことになりました。皇治選手の男気というか気持ちを嬉しく思うと共にプロモーターとして感謝しております」と説明した。

会見に出席した山口代表は「エキシビションマッチの話を聞いた時は、僕はもう50歳なので非常に戸惑いました。今は73kgぐらいあって足も上げたことがない状態なので『いやいや、無理です』という感じでしたが、宮田Pが一生懸命盛り上げようと考えてくれている中で、僕が恥ずかしいという理由で断るのは失礼だなと。これを快諾してくれた皇治選手にも失礼だと思ったので、約1間で7kg減量するために白いご飯、一風堂ラーメンの替え玉も我慢しています。皇治君はREBELSに出ていた頃、REBELSを盛り上げようという意識を持った発言をしてくれました。大阪でREBELSとコラボして大会をやった時は、応援団が凄く多い中で凄く熱い試合をしてくれました。その後にK-1に上がってスーパースターになって、まさか同じREBELSで手を合わせるとは思っていませんでした。感謝の気持ちを持って、REBELSファイナルなので老体にムチを打って頑張りたいと思います。リングに立つ以上は、引退しても元々所属していた山木ジムとの絆は深いので、山木ジムを名乗らせていただきたいと宮田Pに言いました。山木会長も会場に来られるので、山木会長の前で教わったことを出したいと思います」と意気込みを語る。

 続いて皇治は「今回REBELSファイターということで宮ちゃんが5人の選手にオファーをして全員に断られて可哀相だと思いました(笑)。REBELSがあって今の自分があるので、『会場に遊びに行くよ』とメールしたら、そこから宮ちゃんがしつこいしつこい(笑)。山口代表の相手をさせてもらうことと、宮ちゃんのお願いだったら、俺はリングに上がる意味はある。少しでも盛り上がればいいなと思って、出場させてもらうことになりました。REBELSに思い出があって、出ていた時は勝ったり負けたりでしたが、こんな小生意気な自分を地方から呼んで下さってトーナメント(2013年7月21日、REBELS 60kg級王座決定トーナメント)のメンバーに入れてくれたり、山口代表には何かしらお世話になりました。大阪大会の時(2013年10月13日)はセミファイナルで使っていただいて、REBELSがなかったら今の自分はなかった。会場に行って少しでも話題になればと思って、リングに上がる話をいただいたので山口代表と盛り上げられたらいいなと思います」とREBELS参戦への心境を語った。以下、記者との質疑応答。

――ルールと試合時間はどうなりますか?

宮田 決まったばかりなのでこれから調整します。この大会までの4日間のうちで前日までには発表させていただきます。計量のリミットはありません。

皇治 グローブは12オンスですよね? また俺が12オンスや、って言われるからやめときましょう、12.5オンスにしましょう(笑)。

――山口代表としては山木ジムで培ったテクニックを出したいかと思うので、首相撲、ヒジありを要求しますか?

山口 首相撲はちょっともう無理ですよね(笑)。

――何キロまで減量する予定ですか? 

山口 今は65キロ後半まで落ちたので、63キロぐらいまで行きたいですね。今止まっていてもうちょっと落としたいので朝と夜に走ってます。

――皇治選手はエキシビションマッチとはいえ、ぬるい試合は見せたくないですよね?

皇治 盛り上がればいいなと(笑)。これはお祭りですよ。俺が山口代表を思いっきり殴ったら引くでしょ。楽しくやれたらいいなと思います。

――山口代表に対しての印象は?

皇治 初対面からイケメンやなと。さわやかですし、こんな人が格闘技をされていたんだなと。さっき年を聞いて、もうだいぶおっさんですね。40歳ぐらいだと思っていて全然老けないなと思ってました。

――久しぶりの試合ということで、こんな技を見せたい、初めて見る人にこんなものが伝わればというものはありますか?

山口 そこまで考えられません(笑)。まず足が上がるのかなと……。僕といえば左ミドルだったので、ちゃんと蹴られれば。せっかく盛り上げようとしてくれている皇治君の足を引っ張らないようにしたいなと。ただ裸での試合は無理なので、Tシャツを着させていただきます(苦笑)。

――皇治選手の選手としての印象を教えて下さい。

山口 ハートがやはり凄い。会見で大きなことを言ってリング上でも同じことをなかなかできないこと。リング上は本当の自分が出るのですが、自分が言ったことを実行するのでハートの強い選手。REBELSに出ていた頃から応援してくれる人がたくさんいて、今は大きな渦を持って活躍されているので、みんなそこに引き付けられているんだなと前から感じていました。

――今回のファンの反応を見て、今後KNOCK OUTのリングに上がる可能性はありますか?

皇治 それはないですね(笑)。俺はファイトマネーが高いからね。それは冗談として、今自分はRIZINのリングでキックルールで結果を出せてないので、そこが悔しい。去年は自分のファンに悲しい想いをさせたのはショックでしたし、ごちゃごちゃぬかしているやつも多いので、そういうやらを実力で黙らせたい。自分は同じ階級のやつには負けないと思うので、今年はしっかりそれを証明します。自分は何よりも男気として自分を支えてくれた人に恩を返すのは当たり前。KNOCK OUTには自分の推薦選手を参戦させできたらと思ってます。3月28日に世田谷に自分のジムをオープンします。自分が復活するまでは、一般会員は募集しませんが、復活した際には、小さなアマチュア大会が開催できるようなリングがあるので、そこでのアマチュア大会の優勝した選手を自分の推薦選手としてを送り込ませたい。K-1を抜けてきて格闘技界を1つにしたいという想いがあるので、そういう形でどんどんやって格闘技界を盛り上げていきたいと思います。

――セコンドは誰を連れてきますか?

山口 小笠原兄弟と、僕が指導していて、選手になりたいキッズをセコンドに付けたら。可愛らしい子がいたら皇治選手も思いっきり殴れないのかなと思ってます。

皇治 それやったらうちもセコンドを豪華にして、青木真也でしょ。シバターはごちゃごちゃうるさいからパシリで使おうかなと(笑)。

宮田 皇治選手はウィラサクレックジムで練習していますよね? REBELSとウィラサクレック会長の関係も長いので、セコンドとして会長の来場もありかなと楽しみにしてます。

――宮田Pがリングアナをやる可能性はありますか?

宮田 今年から若いリングアナウンサーにデビューしてもらいましたが、この試合に関しては渡したくない(笑)。ぜひやらせてもらいたいと思います。実は皇治選手の名前をコールするのは初めて。山口さんももちろんそうですが、だからこれをやったら終わってもいい。そんなことはないですけど(笑)、張り切ってやらせてもらいます。

――今のファンは皇治選手がREBELSとの関係を知らないことで、“あいつ、50のおっさんとエキシビションをやるのかよ”という反応があると思いますが、どう思いますか?

皇治 それは宮ちゃんのせいでしょ。今年は5月にRIZINで復帰戦をしようと思ってますし、そこで同階級の選手とやって強いところを見せてRIZINファンを喜ばせたい。シバターのおっさんもごちゃごちゃ言っているのでしっかり決着を付けないといけない。まずは適正階級で証明してお祭りごとをやっていけたら。今回は山口代表に恩返しの気持ちで出るので、これをグチグチ言うアンチがいたら頭を引っ張り叩きますよ(笑)。

山口 皇治選手の男気を感じたので、この足で本屋に行って「凡人の勝算 最後に勝つヤツの思考法」(宝島社より2月26日発売)を買って帰ろうと思います。今年は格闘技界を盛り上げてしっかり勝ってハッピーエンドでみんなに力を与えていければ。

皇治 ここで告知してくれますか!? 僕は昔から凡人で勝ったり負けたりしながらここまで来ました。どういう思考でここまで来たのか、最後にどう消えていこうかといった色んなことを綴っております。島田紳助さんが帯で推薦コメントを書いてくれていて、そんなファイターはいないでしょ。自分はなんやかんや、天心君や武ポン(=武尊)みたいに全勝で上がってこられたわけではないですし、サラブレッドではありません。彼らは彼らなりに努力は凄かったと思いますが、俺は俺なりに考えてきて、言ってきたことはやってきたつもりなので、今年は俺に喧嘩を売っているやつらを相手して格闘技を盛り上げていきます。大晦日にしっかり勝って今年をハッピーエンドにしたい。俺なりの挑戦をするのでファン、アンチの皆さんも俺に付いてきてくれたらいいなと思います。

^